2021/06/07
近年、身の周りの品について、「環境によい物を選ぼう」とする意識が急速に高まっています。
オーラルケア・デンタルケア用品においても例外ではなく、「オーガニックな歯磨き用品が欲しい!」と思う人が増えてきました。
今回の記事では、「オーガニックなデンタルフロスとはどんな物なのか?」を分かりやすくご紹介します。
「オーガニックなデンタルフロスを使いたい」という人はもちろん、そうした人に向けて「オーガニックなデンタルフロスを生産したい!」という企業様は、ぜひ参考にしてください。
《この記事で分かること》
- “オーガニックなデンタルフロス”とは?
- オーガニックデンタルフロスの人気商品
- オーガニックなデンタルフロスの6つのポイント
“オーガニックなデンタルフロス”とは?
「オーガニック」には様々な意味がありますが、もっとも主要なのは「有機」という意味です。
「有機栽培」の「有機」ですね。農薬や化学肥料に頼らないで、自然の恵みを活かして作られた野菜は、地球環境や人間のカラダにとって良い物だと考えられています。
オーガニックなデンタルフロスも、糸や持ち手・パッケージの素材を自然由来の素材に変えて、「地球環境にやさしい物を作ろう!」という考えから生まれました。
オーガニックデンタルフロスの人気商品
オーガニック意識が進んでいる海外ブランドから、いくつかオーガニックデンタルフロスの人気商品と、その特徴をご紹介します。
- BLUE SOUL『ECO Friendly Floss』
- RADIUS『PEPPERMINT ORGANIC FLOSS』
- HYDROPHIL『Dental Floss Picks』
【1】BLUE SOUL『ECO Friendly Floss』
BLUE SOULのオーガニックデンタルフロス『ECO Friendly Floss』は、有機トウモロコシと植物由来のワックスが使われ、“100%天然成分”であることが特徴です。
ガラスの容器は素朴で可愛らしく、「身の回りの品をナチュラルテイストで揃えたい」という人にとても喜ばれます。
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【2】RADIUS『PEPPERMINT ORGANIC FLOSS』
上記画像引用元:https://radius-japan.com/items/5f23c50fd7e1d8220d01c889
RADIUS(ラディウス)のオーガニックデンタルフロス、『PEPPERMINT ORGANIC FLOSS』は、スポンジフロスのようなふわふわな質感が特徴のデンタルフロスです。
近年よく耳にする、プラスチックフリー(プラスチック未使用)のパッケージであること、そして糸についているワックスが、植物由来の「カルナバワックス(※1)」というワックスであることなどが、オーガニックのポイントです。
※1 「カルナバワックス」とは?
ヤシ科のカルナバヤシの葉から採取されるワックス。主要生産国はブラジルです。
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【3】HYDROPHIL『Dental Floss Picks』
HYDROPHILの『Dental Floss Picks』は、オーガニックな持ち手付きのデンタルフロス(F型フロス、フロスピックとも)です。
糸はオーガニックコットンでできており、普通プラスチックで作られることが多い持ち手は、モウソウチクという竹で作られています。
「自然」という言葉が似合うシンプルで洗練された見た目は、話題の「竹歯ブラシ」などと同様にSNS映えしそうです。
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オーガニックなデンタルフロスの6つのポイント
オーガニックデンタルフロスというもの自体、日本ではまだ認知度が低く、現状たくさんの種類が入ってきているわけではありません。
だからこそ、「国内でオーガニックデンタルフロスを作ること」に意味があるといえます。
つづいては、“もしも、オーガニックなデンタルフロスをOEMで作るとしたら?”という仮定をもとに、どんなふうにこだわれるのか、6つのポイントに分けて紹介します。
- 糸
- 持ち手
- ワックス
- パッケージ
- 香り
- デザイン
【1】オーガニックなデンタルフロスの「糸」
- 生分解性プラスチック
- 植物由来の素材
- 自然由来の素材
オーガニックなデンタルフロスの糸として使える素材には、主に上記3パターンあります。
生分解性プラスチックと、バイオマスプラスチック
生分解性プラスチックは、使用後に一定の条件で水と二酸化炭素に分解され、自然に還るプラスチックのことです。
無料で配布されるレジ袋などに、よく使用されています。
なお、生物由来でなおかつ分解もするプラスチックのことは、バイオマスプラスチックといい、これもオーガニックデンタルフロスの糸の素材候補になるでしょう。
植物由来の素材
植物由来の素材で、デンタルフロスの糸になりそうなのは、トウモロコシの繊維やコットン(綿)などです。
自然由来の素材
植物由来の素材と区別が難しいですが、蚕の繭(まゆ)から作られるシルクは、最上級のオーガニックデンタルフロスを作る素材になるでしょう。
【2】オーガニックなデンタルフロスの「持ち手」
F型フロスおよびフロスピックの場合、持ち手が要ります。
通常、この持ち手がプラスチックばかりであるのは、先ほどHYDROPHILの『Dental Floss Picks』の紹介で述べた通りです。
この持ち手をオーガニック仕様にしたい場合、竹を選ぶほか、お米のもみ殻や木片などを混ぜて(プラスチックの)含有量を下げたプラスチックを選ぶという選択肢があります。
【3】オーガニックなデンタルフロスの「ワックス」
デンタルフロスの糸には、滑りをよくして歯垢の除去率を上げるための、ワックスが塗られていることがあります。ここも、オーガニック仕様にできるポイントです。
通常ワックスはゼラチンの化合物でできていることが多いですが、トウモロコシ由来のワックスやカルナバワックス、ひまし油や蜜蝋(みつろう)などで、自然にやさしく代用できます。
【4】オーガニックなデンタルフロスの「パッケージ」
オーガニックなデンタルフロスのパッケージはプラスチックフリー、例えば完全に紙のパッケージなどにして、ひとめでオーガニック製品だと分かるようにしたいところです。
ただ「紙のパッケージは濡れに弱い……」と感じるユーザーは多いので、撥水性を高める工夫があれば、なお手にとってもらいやすくなるでしょう。
【5】オーガニックなデンタルフロスの「香り」
オーガニックなデンタルフロスの香りは、リラックスできる香り・心地よい香りを、選ぶとよいでしょう。
例えば、ミントやカバの木、グリーンティーやジャスミンティーなどが思いつきますね。
【6】オーガニックなデンタルフロスの「デザイン」
使用している植物素材のイラストを、容器やパッケージにデザインすると、オーガニックであることが分かりやすくていいかもしれません。
また、1つポイントなのが、色選び。
近年、ビビットな色合いのオーラルケア用品は全体的に売れにくい傾向があり、素材そのままのカラー・アースカラー・パステルカラーなどがよく好まれます。
まとめ
以上、これからどんどん広まっていくかもしれない、オーガニックデンタルフロスについてお伝えしました。
世の中が大きく変わり、「(お金をかけて)自分のカラダを気遣いたい」という人や、「丁寧な暮らしをしたい」という人、そして「地球の未来のことを考えたい」という人が増えてきました。
そうした人に、オーガニックなデンタルフロスはピッタリではないでしょうか?
自分の歯を守り、地球の環境も守る。そんな毎日は、今よりもちょっと豊かで、幸せなものかもしれません。
当社『オカムラ』は、老舗のオーラルケア用品メーカーです。
「環境に配慮した歯ブラシやデンタルフロスを作りたい!」と希望される方は、ぜひ当社のOEMをご検討ください。
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