2023/03/28
「デンタルフロスの使用は、歯にとって逆効果になる」
「デンタルフロスを使用すると、歯茎が下がる」
と聞いたことはありませんか?
歯ブラシで届かない歯間の汚れを除去してくれるデンタルフロスは、使い方を間違えると逆効果になることがあります。
しかし正しくデンタルフロスを使うことができれば、お口トラブルを防いでくれますし、歯茎が下がったり歯間が広がったりすることもありません。
むしろ歯垢が除去しきれずお口の中に残ることで、歯周病や虫歯のリスクが上がり、歯茎が下がるなどの口内トラブルが発生します。
フロスを使用しないことの方がリスクなのです。
この記事ではデンタルフロスを使い慣れていない方に向けて、フロスを使うべき理由ややりがちなNGポイント、正しいフロスの使い方をご紹介します。
最後にはOKAMURAおすすめのデンタルフロスも2つご紹介。
「デンタルフロスに興味があるけれど、使い方がイマイチわからず怖い」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。
デンタルフロスは使い方を間違えると逆効果になる!
歯間の汚れを掻き出してくれるデンタルフロス。
巷では「フロスを使うと歯茎が下がる」「歯間が広がる」などの情報があり、デンタルフロス=使いにくいものと思っている方も多いのではないでしょうか?
デンタルフロスはデンタルケアに欠かせないアイテムです。
しかし一方で、使い方を間違えると歯茎に負担をかけることもあります。
ここでは、デンタルフロスが逆効果になってしまう2つの症状とその原因について見ていきましょう。
フロスを強く押し込むと歯茎が下がる
デンタルフロスでよく言われていることといえば、「デンタルフロスで歯茎が下がる」という症状です。
これはフロスを歯間に強く押し込んでしまうことが原因で、フロスに慣れていない方がやりがちな行動です。
歯間にデンタルフロスを強い力で押し込むと、歯茎に強い圧が加わります。
これを毎日繰り返すことで、気が付けば歯茎下がりが起きてしまうのです。
歯茎が下がると見た目が悪くなるだけでなく、知覚過敏によって冷たいものがしみるなど悪影響が起きます。
また露出した歯の根元部分はエナメル質で保護されていないため、虫歯リスクまで上がってしまうのです。
狭い歯間にフロスを使うと歯間が広がる
「デンタルフロスを使ったら歯間が広がった」という声もありますが、この症状には2つの原因が考えられます。
1つ目は、歯間に詰まっていた汚れが取れてすき間ができたことです。
歯ブラシでは届かなかった歯間の汚れが除去できたことで起きる状態なので、「お口の状態がよくなった」といえます。
そして2つ目は、歯間が狭い部分に無理にフロスを押し込んだことで歯間が広がってしまうことです。
これは強い力でフロスを使ったことで歯茎が下がってしまった可能性があり、良い状態とはいえません。
デンタルフロスを使う時は、力加減とフロス選びが重要です。
正しい使い方や選び方は後ほどご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
デンタルフロスを使うべき3つの理由
以下の3つの理由から、歯磨きにデンタルフロスも使うことをおすすめします。
- 歯ブラシだけでは汚れの60%までしか除去できない
- フロスは虫歯や歯周病ケアができる
- お口トラブルによる歯茎下がりの予防ができる
「フロスは逆効果だから使わない」と考えている方もいるかもしれません。
しかし、フロスを使わないことで歯茎が下がったり、お口トラブルのリスクが上がったりします。
デンタルフロスの使い方を間違えると歯茎や歯にダメージを与えてしまいます。
しかし、だからといってデンタルフロスを使わず、歯ブラシだけでデンタルケアを済ませるのがベストとはいえません。
その理由について、1つずつ順番に解説していきます。
1.歯ブラシだけでは汚れの60%までしか除去できない
昨今では歯垢をしっかり除去できるように、歯ブラシも進化しています。
しかしどんなに歯ブラシを駆使して歯磨きをしても、お口の汚れが除去できるのは60%程度とされています。
残りの40%の汚れは歯間など歯ブラシが届かない部分に残っており、歯磨きだけでは落とすことができません。
そこで歯間を磨くことができるデンタルフロスが活躍してくれます。
フロスで歯間の汚れを除去できれば、歯ブラシとフロスで80%程度までお口の汚れが除去できるのです。
お口の汚れをよりたくさん除去できることでお口の爽快感も違いますし、口臭や虫歯リスクも抑制されます。
2.フロスは虫歯や歯周病ケアができる
デンタルフロスで歯の側面を磨くことは、虫歯や歯周病ケアにも大変有効です。
歯周病菌は歯の根元や歯間部分に多く潜んでおり、放置すると歯茎や歯を支える骨を溶かし、炎症や口臭を引き起こしてしまいます。
「自分は歯周病になっていない」と思っている方も多いのですが、実は30歳以上の成人の約80%は歯周病菌を持っているというデータもあり、他人事ではありません。
歯周病の原因は他の病気や喫煙などの生活習慣、遺伝など様々な要因があります。
そして歯周病を防ぐ有効な手段の1つが、毎日の歯垢除去なのです。
歯の表面だけでなく、フロスで歯の側面に溜まった細菌やプラーク(歯垢)を毎日除去することで、虫歯菌や歯周病菌の繁殖を抑えることができます。
3.お口トラブルによる歯茎下がりの予防ができる
歯茎下がり(歯肉退縮)は加齢や遺伝、歯並びといった要因だけでなく、歯周病や間違った歯磨き、不十分なデンタルケアも大きな要因です。
デンタルフロスで正しく歯垢を除去できれば、この歯茎下がりを防ぐこともできます。
例えば歯ブラシだけで歯磨きを行っている人は、強い力でブラッシングすることで歯茎下がりのリスクが上がります。
歯周病や歯垢が石灰化して歯石になったりしても、歯茎が下がってしまうのです。
上記の3つの理由から、お口の正しいケアにおいてデンタルフロスは欠かせないアイテムなのです。
これで安心!正しいデンタルフロスの使い方
「今までフロスを使ったことがない」
「自分のフロスの使い方は間違っているかもしれない」
という方に向けて、正しいデンタルフロスの使い方をご紹介します。
使用頻度や力加減に不安がある方も、ぜひ参考にしてください。
デンタルフロスの使い方
デンタルフロスには糸巻タイプとホルダータイプの2種類がありますが、初心者の方には手軽に使えるホルダータイプがおすすめです。
前歯に向いているF型と奥歯に向いているY型があるので、両方使ってみて、使いやすい方を選びましょう。
デンタルフロスの使い方は以下の通りです。
- 利き手でフロスを優しく持ち、上下にスライドさせながら歯間に差し込む
- フロスが歯間に入ったら、左右の歯に沿わせながら動かす。この時、歯茎に当たらないよう注意する
- 左右の歯間を磨いたら、フロスをまっすぐ上に引き上げる
デンタルフロスを歯間に入れる時は垂直に押し込むのではなく、ノコギリのようにギコギコとスライドさせるようにするのがポイントです。
「正しくできているかわからない!」という方は、一度歯科医師や歯科衛生士に指導を受けるのがおすすめです。
歯ブラシの使い方は指導されたことがあっても、フロスの使い方をきちんと指導された人は多くありません。
逆効果にならないためにも、一度歯科で診てもらうのがベストです。
使用頻度は「1日1回以上」が目安
デンタルフロスの頻度は「1日1回以上」です。
毎日フロスをかけるタイミングを決めておくと、習慣として定着しやすくなります。
フロスを使うタイミングは「就寝前」がおすすめです。
寝ている間は唾液の分泌が減り、虫歯リスクが上がるので、このタイミングでフロスをかけてしっかり歯垢を除去することで、虫歯菌の繁殖を防ぐ効果があります。
フロスは清潔な状態を保つことが大事
デンタルフロスをはじめ、歯ブラシやデンタルケアアイテムは常に清潔な状態を保つことが大事です。
使い捨てタイプのフロスなら、使いまわすことは避けてその都度廃棄してください。
洗って再利用される方もいるようですが、雑菌が繁殖したフロスを歯間に通すことは衛生的ではありません。
より細菌を繁殖させることになりかねないので、避けてください。
オーラル製品は「水分」が大敵です。
口内という水分が多い場所で使うため雑菌が湧きやすく、使用後は清潔で風通しの良い場所で保管することが大事です。
フロスでやりがちなNG行動と対処法
フロスが逆効果にならないために、初心者の方がやりがちなNG行動と対処法をご紹介します。
一番多いNGは「強い力で磨く」
デンタルフロス初心者の方が一番やりがちなNG行動は、「強い力で磨く」ことです。
力加減がわからず力を入れすぎてしまうことで、歯茎までこすっている方がすくなくありません。
フロスで歯茎を強くこすることで、歯茎下がりの原因になったり出血したりと逆効果になってしまいます。
歯間にフロスが入らない時の対処法
歯間にフロスが入らない時は、強い力で押し込むのではなく、以下の対処法を試してみてください。
- 細い糸を使う
- ワックス加工をしてあり、なめらかに歯間に入れられるものを使う
- テープ状のフロスを使う
フロスが歯間に入らない場合、フロスの糸が太いことが一因と考えられます。
そんな時は使っているフロスよりも細いタイプのものを試してみるといいでしょう。
デンタルフロスの中には、滑りをよくするためにワックス加工してあるものがあります。
また隙間への入りやすさや歯間の磨きやすさに配慮した平たいテープタイプもあり、こちらも初心者の方におすすめです。
無理やりはNG!フロスの力加減はどれくらい?
デンタルフロスの力加減は、一度歯間にスライドしてみて、ここでフロスが入らなければそれ以上はやめておきましょう。
糸を細いタイプに替えて、もう一度トライしてみてください。
力ずくでフロスを押し込むと、糸が歯茎に強く当たってしまいます。
「フロスの力加減がつかめない!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
こんな時は歯科の受診がおすすめ
細い糸のフロスでもうまく歯間に入らないという場合は、歯間に汚れが詰まりきっているなど何らかのトラブルの可能性があります。
この場合フロスでは改善できないので、歯科を受診しましょう。
歯間に汚れがたくさん詰まっている状態でフロスを無理に押し込むと、さらに汚れを奥に追いやってしまう可能性があります。
こうなると歯茎に痛みがでる場合もあるので、注意が必要です。
歯垢をごっそり除去できる!OKAMURAのおすすめデンタルフロス
最後に、歯垢除去におすすめのOKAMURAのデンタルフロスを2つご紹介します。
初心者の方も使いやすいものを厳選しましたので、ぜひフロス選びの参考にしてください。
DROPS(ドロップス)
- ポーチに入れたくなる可愛いパッケージ
- フレーバー付きでお口に入れやすい
- テープ状に束ねた糸で初心者の方も使いやすい
「デンタルフロスは三日坊主で続かない」
「女性も持ちやすいフロスがいい」
という方におすすめなのが、糸巻タイプのフロス「DROPS(ドロップス)」です。
フロスは習慣づけが難しく、買ったものの使わなくなったという方も少なくありません。DROPS(ドロップス)は可愛い見た目でフレーバーがついており、楽しく習慣づけができるよう工夫したフロスです。
フロスのフレーバーは全6種類あり、気分や好みで使い分けていただけます。
またテープ状に束ねた糸なので歯間に入りやすく、初心者の方にもおすすめです。
Floss pick(フロスピック)
- ピックタイプで手軽にフロスを使える
- 100本入りの大容量でコスパ◎
- 防弾チョッキに使われる絶対切れない糸を採用
糸巻タイプのフロスが面倒!という方には、Floss pick(フロスピック)がおすすめです。
100本入りでコスパがよく、カラフルなパステルカラーで女性も手に取りやすいようにしました。
細い糸なので歯間に入りやすく、歯茎を傷めにくいフロスです。
細い糸ですが防弾チョッキに使われる強化繊維を採用しており、絶対に切れません。
まとめ
デンタルフロスについて、逆効果となる使い方と正しい使い方をご紹介しました。この記事をまとめます。
- デンタルフロスを強い力で使ってしまうと逆効果になる
- 虫歯や口臭、歯周病リスクを下げるためにデンタルフロスは必要なアイテム
- フロスが歯間に入らない時は、無理をせずに細いタイプに替えてみる
デンタルケアをもっと頑張りたい!歯ブラシだけでなく、他のデンタルケアも取り入れたい!という方は、ぜひデンタルフロスを試してみてください。