2024/05/27
「歯茎が腫れやすくて困っている」
「歯茎が腫れた時は歯磨きをして良いの?」
とお悩みの方へ。
歯茎が腫れると、お口にずっと違和感を抱いたり食事に気を使ったりするものです。
中でも歯磨きは歯茎に直接歯ブラシが触れるので、「歯を磨いて大丈夫かな?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
よほどひどい状態や痛みがあれば早めに受診すべきですが、少し歯茎が腫れている状態なら歯を磨いて問題ありません。
しかし、腫れた歯茎を刺激しないよう配慮することが重要です。
この記事では歯茎が腫れている時の歯磨きについて、ポイントや注意点をご紹介します。
歯茎が腫れた時の歯磨きで知っておきたいこと
歯茎が腫れた時の歯磨きは「避けたほうが良いのかな」と思いがちですが、そんなことはありません。
細菌が増えて歯茎の腫れが悪化しないよう、ポイントを意識しながら歯磨きを怠らないようにしてください。
- 歯茎が腫れた時の歯磨きは「小刻みに優しく」行う
- 出血を怖がらない
- 腫れた歯茎には丁寧なフロスがけも効果的
それぞれについて、順番に解説します。
1.歯茎が腫れた時の歯磨きは「小刻みに優しく」行う
歯茎が腫れた時の歯磨きは、歯と歯茎の間に歯ブラシの毛先を当てて、小刻みに優しく動かすことがポイントです。
歯1~2本に対して歯ブラシを動かすのは20回ほどが目安で、毛先を意識して優しくマッサージするように磨いていきましょう。
歯茎が腫れていない時も同じですが、腫れている時は歯ブラシを強く押しつけないようにしてください。
2.出血を怖がらない
歯茎が腫れている時に歯を磨くと、出血することがあります。
これはきちんと歯を磨けている証拠でもあるので、不安を感じるかもしれませんが、怖がらなくて大丈夫です。
ただし歯ブラシは力を入れすぎないことがポイントです。
強い力で磨いたせいで歯茎が出血すると、歯茎の腫れが悪化する可能性があります。
3.腫れた歯茎には丁寧なフロスがけも効果的
腫れている歯茎の周辺にも、フロスを通して問題ありません。
むしろフロスを通すことで、歯の隣接麺や歯周ポケットの深い部分といった磨き残しにアプローチできるので、歯茎のケアにも効果的です。
フロスをかける際も、歯ブラシと同じく優しく丁寧に行ってください。
強い力でフロスを押し込んでしまうと、歯茎が下がったり傷ついたりする原因になります。
歯茎が腫れる3つの理由と対処法
歯茎が腫れる理由はさまざまですが、主に以下の3つが挙げられます。
- 睡眠不足や疲労によるストレス
- 親知らず周りの歯磨き不足
- 虫歯・歯周病
それぞれについて、順番に解説します。
1.睡眠不足や疲労によるストレス
仕事が繁忙期を迎えて残業が続いている、ストレスフルな環境で心身共に疲れているという時に歯茎が腫れやすい場合、睡眠不足や疲労によるストレスが原因の可能性があります。
睡眠不足やストレスによって自律神経が乱れると、免疫力が低下します。
口内には常に細菌がいますが、免疫力が下がることによって歯茎が感染することで一時的に腫れてしまうのです。
また唾液には、歯垢や食べかすを流す自浄作用や口内の細菌繁殖を抑える抗菌作用という重要な役割があります。
睡眠不足やストレスが唾液の分泌を低下させることで正常に作用できず、細菌の繁殖が活発になり歯茎の腫れを引き起こす原因となっているのです。
2.親知らず周りの歯磨き不足
親知らずが横から生えたり歯茎に埋まっていたりすると、歯ブラシがしっかり届かず磨き残しができやすくなります。
その結果歯垢が残り、周囲に細菌が増えることで炎症を起こして歯茎が腫れやすくなってしまうのです。
親知らずの場合、免疫不足や歯磨き不足で歯茎が腫れやすくなります。
親知らず周辺の歯茎が腫れやすい場合、最終的には歯科医の判断になりますが、お口の健康のためにも抜歯が必要になるケースも多いものです。
3.虫歯・歯周病
虫歯や歯周病でも歯茎が腫れることがあります。
虫歯は虫歯菌によって歯が溶かされ、症状が進むと歯に穴が空いてしまう病気です。
虫歯を放置して虫歯菌が歯の神経に達すると、歯の根っこ部分に炎症が起きます。
そして膿が溜まることで、歯茎が腫れてしまうのです。
歯垢には膨大な量の細菌が潜んでおり、この中にある歯周病菌によって歯茎が腫れたり出血したりするのです。
比較的軽度な歯茎の腫れは歯肉炎であることが多いのですが、放置して歯垢が歯石へと変わった場合、自力で除去することはできません。
また歯周病は口臭の原因にもなります。
歯周病による口臭は腐った卵や生ごみのようなきつい臭いが特徴的で、歯磨きやマウスウォッシュなどで解消できるものではありません。
それだけでなく、歯周病は症状が進行すると歯茎から膿が出る歯槽膿漏を起こし、歯を支える骨が溶け、ひどい時には歯がぐらついたり抜けたりするほど深刻な状況になります。
歯茎の腫れには上記のような複数の原因があるので、原因を確認して正しくアプローチすることがポイントです。
歯茎がよく腫れる方は、一度歯科の受診をおすすめします。
もし歯茎が腫れる原因が病気だった場合、セルフケアで完治させることはできません。
簡単に自己判断せず、気になることがあれば早めに受診することで、早期発見・早期治療に繋がります。
歯茎の腫れが歯磨き不足が原因だった場合は、毎日の適切な歯磨きが重要です。
早く治したい!歯茎が腫れた時の正しい対処法
歯茎が腫れると違和感や不快感があり、「早く治したい!」と思うものです。
しかし、すべての歯茎の腫れが歯磨きで治るわけではありません。
ここでは歯茎が腫れた時の対処法と、歯茎が腫れやすい人に知っていただきたいことを解説します。
痛みが強い時に使える応急処置
歯茎が腫れて「痛くてたまらない!」という時は、以下の応急処置があります。
- 痛み止めの服用
- 外側から冷やす
歯茎の痛みがあまりにひどい時は、応急処置として市販の痛み止めを飲んでみましょう。
また腫れている部分の外側から、冷却グッズや濡らしたタオル、保冷剤をタオルで包んだものを当てて冷やすのも効果的です。
1番の近道は歯科の受診
前述した通り歯茎が腫れる原因はさまざまで、原因を突き止めなければ正しい対処ができません。
原因を知るためにも、歯茎の腫れを治す1番の近道は歯科の受診です。
1番の近道は歯科への相談ですので、歯茎の腫れで悩むことが増えた方はぜひ受診してください。
「受診するべきかわからない」と悩んでいる方は、次で受診の目安を紹介するのでぜひ参考にしてください。
受診すべきか迷ったときの目安
歯茎の腫れで以下のような症状がある時は、早めに歯科を受診した方が良いでしょう。
- 歯茎の痛みが続いている
- 歯茎の腫れや出血が続いている
上記以外でも、気になることがあれば歯科医院や口腔外科の受診をおすすめします。
歯茎の腫れは日常的に起こりやすく、「そのうち治るだろう」と軽く考えがちです。
しかし中には早急な対応が必要な病気が潜んでいることもあり、発見が遅れると抜歯や手術が必要になることも少なくありません。
歯茎が腫れやすい人に知っていただきたい予防方法
歯茎が腫れやすい方は、予防として以下の対策をおすすめします。
- 歯科を受診して原因を知る
- 規則正しい生活やバランスの取れた食事で生活習慣を整える
- 毎日丁寧に歯を磨く
歯茎が腫れやすい方は、まずその原因を突き止めることがポイントです。
病気であれば歯ブラシなどのセルフケアでは治らず、治療が必要です。
磨き残しが原因であれば、毎日の歯ブラシである程度予防できます。
歯磨きは、食後に毎回行うのが理想です。
しかしお仕事などで難しい場合は、1日1~2回は歯を磨きましょう。
口内の細菌は寝ている間に繁殖しやすいので、寝る前の歯磨きはマストです。
フロスも併用して、歯間や歯周ポケットの歯垢もしっかり除去してください。
取り切れずに蓄積された歯垢は、やがてフロスでも落とせない歯石へと変わります。
歯石は本人が気づかない間にできているものなので、定期的に受診して歯石を取ってもらいましょう。
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毛先を歯と歯茎の間に45度の角度で当てる「45度磨き」がしやすいので、歯周ポケットの奥まで届きます。
ネック部分は滑らかな曲線で力を入れなくても磨きやすく、歯茎が腫れている時にもおすすめです。
先細毛が奥深くまで入り込み、歯垢を効果的に除去できる歯ブラシです。
まとめ
歯茎が腫れている時の歯磨きについて、ポイントや注意点を解説しました。
この記事をまとめます。
- 歯茎が腫れている時も歯磨きをした方が良いが、優しい力で小刻みに動かす
- 歯茎が腫れる原因は複数あり、原因を突き止めることがポイント
- 歯茎の腫れや痛みが続く場合は早めに受診する
歯茎の腫れは放置しがちですが、歯周病などの病気が隠れているかもしれません。
発見が遅れると治療も長引くので、気になることがあれば早めの受診をおすすめします。
歯茎の腫れは磨き残しなど、歯磨きが原因となることもあります。
デンタルケアを見直したい方は、ぜひOKAMURAのデンタルケアグッズをチェックしてみてください。