2017/11/17
デンタルフロスについて調べていると、このように、“デンタルフロスの結び方”について、予測検索機能に表示されるので気になっている方が多いようです。
確かに、糸型(巻き型)のデンタルフロスを初めて使う方からすると、あの長いフロスをどうやって使っていけばいいのか、気になるところなのかも知れません。
そこで今回は、デンタルフロスの使い方の基本と、使いやすい結び方「サークル法」について、お話したいと思います。
デンタルフロスは両手の中指に糸を巻く”指巻き法”が基本
デンタルフロスの基本的な結び方……というより、基本的にデンタルフロスは結びません。
写真のように、両手の中指にグルグルと巻いて、指の間の糸を張って使うことが基本なのです。
この”指巻き法”の手順を簡単に説明すると、次のようになります。
~指巻き法の手順~
- ケースから糸を取り出して、約50cmの長さでカットします。自分の肩幅を目安にすると良いです。
- 糸の片方の端から、右手の中指に2回ほど糸を巻きつけます。
- もう片方の糸の端から、左手の中指に糸を巻きつけます。中指と中指の間の糸が、約10cmになるまで巻きましょう。
- フロスを動かす時は、親指と人差し指でフロスを持ち、1~2cmくらいの間隔を保つと使いやすいです。
指に強く巻きすぎて、うっけつしないように注意してくださいね!
指巻き法を用いた、デンタルフロスの効果的な使い方について詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてご覧ください。
→ 老舗メーカー直伝!糸型デンタルフロスの効果的な使い方とは
動かしやすい”サークル法”は、子どもや不器用な方にオススメ
デンタルフロスの両端を束ねて結び、1つの輪っかの様な形にすることを”サークル法”と言います。
このサークル法の手順を簡単に説明すると、次のようになります。
~サークル法の手順~
- ケースから糸を取り出して、30~40cmの長さでカットします。自分の指先から、ひじくらいまでの長さを目安にすると良いです。
- 糸の両端を、結びます。両端を揃えて、まとめて結ぶのが簡単です。お裁縫で使う糸を結ぶ時と同じです。
- 輪っかの大きさの目安は、直径8~9cmくらいです。
- 指巻き法と同様に、親指と人差し指でフロスを持ち、1~2cmくらいの間隔を保つと使いやすいです。
- 汚れたところをずらしながら、常に新しいところで歯垢を取っていきます。
糸を結んで使うサークル法は、糸を張って使う指巻き法よりも、「動かしやすい!」と感じる方が多いようです。
そのため、手先が不器用で細かく動かすのが苦手だという方や、お子さん、指に糸をグルグル巻くのが痛そうでイヤという方に向いた結び方と言えます。
輪っか1周分使えて便利そうにも見えるのですが、汚れたところをズラして使う必要があり、前に取った歯垢(プラーク)が手についてしまう可能性があるので、潔癖な方には向いていないかもしれません。
以上、デンタルフロスの結び方についてのお話でした。
指巻き法もサークル法も慣れないという方は、ホルダーに取り付けたり、最初から取りついているフロスピック(F型フロスピック、Y型フロスピックなど)を使えばOKですが、長くオーラルケアを続けていくなら、歯垢の除去率が高い糸型のデンタルフロスを、ホルダー等なしで使えるようになるのが理想です。
うまく使えるようになるためには、練習あるのみ! とはいえ、やってみるとそこまで難しいものではありません。
健康な歯を守っていくために頑張ってくださいね!