2021/01/13
キシリトールガムが歯磨きの代わりに?効果やおすすめ商品、摂取方法を解説!
キシリトールガムは歯磨きの代わりとして有効か?結論から言えば「歯磨きの代用にはならない」ものの、虫歯予防として高い効果を期待できます。
本記事ではなぜキシリトールガムが虫歯予防に最適なのかに加え、適切な1日の摂取回数や量、デンタルメーカーがおすすめする商品についてご紹介します。
キシリトールガムは歯磨きの代わりにはならない
キシリトールガムは歯磨きの代用としては不十分であり、あくまで口内ケアの補助として活用すべきアイテムです。
虫歯は歯に付着した歯垢(プラーク)内の虫歯菌が、酸を発生することで起きる病気です。歯磨きやデンタルフロスによって虫歯の原因となる歯の表面や隙間のプラークを除去するのですが、ガムではこの働きが補えません。
ただし普段の歯磨きやデンタルフロスのケアとキシリトールガムを併用することで、通常より高い虫歯予防の効果が見込めます。「毎日よく歯を磨いているのに虫歯になりやすい」方は、キシリトールの活用を検討すると良いでしょう。
キシリトールガムを歯磨きとあわせて摂取すべき3つの理由とは?
なぜキシリトールガムと普段の歯磨きと掛け合わせることで、さらに高い虫歯予防の効果が期待できるのでしょうか。3つの理由を紹介します。
1.虫歯の原因「ミュータンス菌」の活性を防ぐから
1つ目の理由は「キシリトール」という成分に、虫歯の原因菌である「ミュータンス菌」の活性を弱める効果があるためです。
このミュータンス菌には「感受性」「非感受性」の2種類があり、前者は虫歯の要因となるプラークの素や酸を生み出します。しかしキシリトールを摂取すれば口内の「感受性」菌を減らし「非感受性」菌の増殖を促せるので、自然と虫歯になりづらくなるのです。
ミュータンス菌の種類に影響を与えるために、約3ヶ月ほど継続してキシリトールガムを噛むのがおすすめです。
2.口内を中性化し歯の再石灰化を促すから
2つ目の理由はキシリトールガムを噛むことで口腔内が中性化され、歯の再活性化が促進されるからです。
虫歯とは口内の細菌が歯に付着し、酸を生成することで歯を溶かす症状を指します。食後の口内は酸性へ傾いてしまいますが、ガムを噛んで唾液を多量に分泌することにより口内を中性へ導くことができます。
中性化すると唾液中のカルシウムを歯に取り込み歯の再石灰化が促されます。再石灰化とは歯のエナメル質を新しく形成し従来の健康的な歯に戻ることを言います。
ガムを噛んで再石灰化することで、溶けかけ・虫歯になりかけの歯を治す効果が期待できるのです。
3.虫歯の原因となる「酸」を生まない甘味料だから
3つ目の理由は「キシリトール」が砂糖と違い、虫歯の原因である酸を生成しない甘味料だからです。
糖類には通常、歯を溶かす「酸」を生産する働きがありますが、キシリトールは虫歯菌に酸をつくらせない性質を備えています。
よって同じ甘味料の摂取でも、砂糖ではなくキシリトールを選んで摂取することで虫歯予防に効果を発揮することが可能です。
キシリトールガム選びは「含有量」がポイント
虫歯予防に活用したい場合、キシリトールガムの種類を誤ると逆効果になる可能性もあるので注意しましょう。
選ぶポイントはガム1粒に対する「キシリトールの含有量」です。虫歯予防に効果を発揮したいなら最低でも含有量50%以上の商品を選びましょう。理想としては含有量が90%~100%のものを選びたいところです。
また果汁やクエン酸、その他の糖類が含まれていないガムを選ぶのもポイントです。
キシリトールガムのおすすめ商品
デンタルメーカー「OKAMURA」が医療的な観点からおすすめする、キシリトール含有量の高いガムをご紹介します。
キシリトール100%「歯科専用 キシリトールガム」│ロッテ
掲載元: 歯科専用 キシリトールガム
甘味料としてキシリトールを100%使用したキシリトールガムです。
市販品の「ロッテ キシリトールガム」がキシリトール含有量50%程度、その他の糖類を含んでいるのに対し「歯科専用」は他の甘味料を一切使っていません。
掲載元:XYLITOL ロッテ
歯科専用のキシリトールガムは一般店頭での入手が難しいため、ネット通販もしくは取り扱いのある歯医者店頭で購入するのがおすすめです。
歯の再石灰化を促す「POs-Ca(ポスカ)」│グリコ
掲載元:POs-Ca(ポスカ)グリコ
もう1つご紹介したいのが、日本歯科医師協会も推奨する初期虫歯の対策専用ガム「POs-Ca(ポスカ)」です。
商品名である「ポスカ」とはバレイショのデンプン物質であるリン酸化オリゴ糖カルシウムの成分名です。ポスカは歯に浸透しやすいカルシウム成分なので、噛むと歯の再石灰化が促進され初期虫歯を元の健康的な歯へ戻す効果が期待できます。
キシリトールとはやや違った観点となりますが、こちらも虫歯対策として有効な商品です。
キシリトールガムの効果を高める1日の摂取量や回数、タイミングは?
最後にキシリトールガムの効果を発揮するための正しい服用方法を紹介します。
虫歯予防に効果のある一日の摂取目安はこちらです。
【1日のキシリトールガムの摂取目安】
・摂取量:1日3回
・摂取タイミング:毎食後、歯磨き前
・1度の摂取時間:5分以上
歯を磨く前にガムを噛むことで口腔内の唾液が分泌され、歯に付着した歯垢や汚れが取れやすくなります。そのため1日3回、食事を終えて歯を磨くまでの間にキシリトールガムを摂取するのがおすすめです。
また「もっと対策を入念に行いたい」という方であれば、上記に加え間食後と就寝前の計5回で摂取すると良いでしょう。
まとめ
今回はキシリトールガムが虫歯予防や口内ケアへもたらす効果や適切な摂取方法、おすすめ商品についてご紹介しました。
【効果の高い摂取方法】
- あくまで歯磨きの代用ではなく補助として服用する
- キシリトール90%以上のガムを選ぶのが理想
- なるべく「歯科専売のガム」を購入する
- 1日3回、毎食後~歯磨きの間で摂取する
- 1回5分以上は噛み続ける
キシリトールガムは歯磨きの代わりとはならないものの、歯ブラシやデンタルフロスによるオーラルケアと併用することで虫歯予防に大きな効果を発揮します。
ぜひ今回の内容を参考にして、毎日のケアにキシリトールガムを取り入れてみてくださいね。
当社「OKAMURA」ではキシリトールガムと併用して使いたい、毛質とデザインにこだわった様々な歯ブラシ・デンタルフロスをご用意しております。ぜひそちらも覗いてみてくださいね。