2021/04/23
「子どもを虫歯にしたくない!」という気持ちは、どこのママ・パパでも同じですよね。
しかし、子どもにとって歯磨きは必ずしも楽しいものではなく、毎日歯磨きをさせるのに苦労している人も多いハズ。
そこで今回は、“子どもの歯磨き”について総特集。
正しい歯磨き方法や仕上げ磨きのコツ、「どうすれば歯磨きを(自分から)楽しくしてくれるのか?」について、お話していきます。
子どもの正しい歯磨き方法
- 歯ブラシ
- デンタルフロス
- フッ素コート
子どもの歯磨きの手順は、大人の歯磨きとほとんど同じです。
フッ素コートには、虫歯菌が出す酸の量を抑制し、歯の再石灰化を促すはたらきがあります。
ゴシゴシ磨きではない、正しい歯ブラシの動かし方を教えよう
大人と同じ手順でも、“子どもだからこそ”注意が必要なところは、歯ブラシの場面。
歯ブラシを手で持てるようになったばかりの子どもは、歯を磨く力が強すぎるゴシゴシ磨きをしていることが多いです。
ゴシゴシ磨きは歯の表面にとって負担になるばかりでなく、歯垢の除去効率も悪いです。
大人になってから磨き方のクセを指摘される機会はないでしょうから、大人が見てあげられる子どものうちに、「歯1本につき縦に10~20回動かす」という、正しい磨き方を教えてあげましょう。
子どもでもデンタルフロスは必要!理由は“習慣づけも目的”だから
「歯が生えそろってなくてすきっ歯なのに、デンタルフロスまでする必要はあるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
正解は、「子どもでもデンタルフロスは必要」です。
子どもにデンタルフロスが必要なのは、磨けているようで磨けていない歯の汚れを取ることだけでなく、大人になる前にデンタルフロスを使う習慣をつけておくことが理想だからです。
大人になってから何かを習慣づけるのと、子どものうちに何かを習慣づけるのとでは、“身に付き具合”に差があります。子どもの頃からの習慣のほうが勝ることは、言うまでもありませんね。
だからこそ、正しい歯磨きの方法はデンタルフロスの使用方法もふくめ、子どものうちにまとめて覚えておいたほうがいいのです。
【関連コラム】
⇒ 赤ちゃんから10歳までの子どもの歯の磨き方
子どもの仕上げ磨きを親がやるのは小学校入学まで
「子どもの仕上げ磨きって、いつまでやるものなんだろう?」という疑問を抱いているママ・パパは多いです。
もちろん、それぞれの子育てルールがあるので「絶対!」というわけではありませんが、目安として小学校入学ごろまでは親が子どもの仕上げをしてあげたほうがよいです。
また、もし子どもが嫌がらなければ、小学校の高学年までは、“歯磨きの後に歯を見せてもらって磨き残しがないかチェック”をしてあげてください。
仕上げ磨きがうまくいかない時は体勢を変えてみる
「仕上げ磨きの時、子どもがじっとしてくれない」
「仕上げ磨きだよと言うと、子どもが嫌がってどこかに行ってしまう」
……など、仕上げ磨きに関する悩みも尽きないですよね。
子どもが仕上げ磨きを嫌がる原因はいろいろと考えられますが、意外なところで仕上げ磨きをしている時の親の顔が怖いというのがあります。
親の膝の上に子どもの頭を置いて寝かして、親が上から口の中を覗き込みながら磨く方法(寝かせ磨き)が、仕上げ磨きのやり方ではメジャーです。
ただこの場合、子どもの視点だと親の顔が影になり、いつもと違うふうに見えて怖いのです。そのため、仕上げ磨きも何か怖いことに思え、嫌がったり逃げたりしたくなっている可能性があります。
「仕上げ磨きの体勢をとってもくれない……」とお悩みのママ・パパは、仕上げ磨きの体勢自体を変えてみるのはどうでしょう?
子どもを寝っ転がせるのではなく立たせて、親が子どもの後ろに回って磨く、立たせ磨き(後ろ磨き)がオススメです。
子どもの歯磨きでよくある3つの悩み
- 口をあけられない
- うがいができない
- 「なんで歯磨きしないといけないの!」と言う
上記は、子どもの歯磨きについて親がよく持っている悩みのピックアップです。
それぞれのお悩みの改善方法or対応方法を、以下で述べていきましょう。
【Q1】口をあけられない
歯磨き中に大きく口をあけたり、長く口をあけ続けることは、子どもにとってはツラいもの。
「もっとちゃんとあけて!」と叱ると、歯磨きの時間自体が苦手になってしまいます。
子どもに、できるだけ抵抗なく歯磨きしやすいように口をあけてもらうには、声掛けのちょっとした工夫が必要です。
例えば「カバさんのマネして~!」と言ってみたり、「ママ(パパ)のマネして~!」と親が一緒に大きく口をあけてみたり。
とにかく、“無理やり口をあけさせない”ことがポイントです。
【Q2】うがいができない
「あれ!?歯磨き粉のみこんじゃった!?」これも、子どもの歯磨きには多い悩みですよね。
根本解決ではないですが、まず親ができるのはうがい不要タイプの歯磨き粉を選ぶことです。
そうでなくても、子ども用歯磨き粉の多くは、子どもが飲み込んでも大丈夫なように作られています。
「うがいしないと、歯磨き粉が口に残り過ぎてしまうのでは?」と気になる時は、仕上げ磨きの際にガーゼで歯全体を軽く拭ってあげましょう。
また、うがいの練習をさせるときは、水を使い(最初はうまく“ペッ”できなくてもいいので)、くちゅくちゅの動きをするところから始めることがオススメです。
【Q3】「なんで歯磨きしないといけないの!」と言う
子どもに「歯磨きしよう」と言っても、「いや!なんで歯磨きしないといけないの!」と言い返されることがあるかもしれませんね。
単純な正解は「虫歯になってしまうから」なのですが、この理由はいわば“大人の都合”。「どうして虫歯になったらダメなのか?」が分からない子どもは、たいして納得できません。
そのため、「なんで歯磨きしないといけないのか」を説明するときには、「虫歯になるからだよ!」ではなく、「虫歯になって、アイスが食べられなくなっちゃうかもしれないからだよ!」など、目先のことで歯磨きの重要性を示してあげるのがいいでしょう。
「虫歯になると歯医者さんに行かないとダメだよ!」もよく使われるワードですが、本来歯医者は予防歯科で定期的に行くべき場所でもあるため、“行ったらダメな場所”として印象づけるのは後々よくありません。
【関連コラム】
⇒ 大人になっても歯医者が怖い理由と対策を考えてみた
子どもにオススメの歯磨き用品
子どもの歯や歯茎の健康を守るため、たくさんの歯磨き用品が売られています。
オススメは、以下のような歯磨き用品です。
- 喉つき防止の歯ブラシ
- ヘッドが小さい仕上げ磨き用歯ブラシ
- 泡タイプのフッ素コート
また、“歯ブラシ用品”ではないですが、選べるなら選んであげたいのが、フッ素入りのオヤツ。
子どもが噛んで食べてしまいがちなキャンディの代わりに、フッ素入りでフルーツ味のタブレットなどをあげるとよいでしょう。
【関連コラム】
⇒ 子どもの歯にいいおやつ5選 | 逆の歯に悪いおやつとは?
子どもに歯磨きを好きになってもらうために
子どもに歯磨きを好きになってもらうためには、親が楽しく気持ちよく、歯磨きをしている姿を見せることが有効です。
親が歯磨きを面倒くさがりながらやっていたら、子どもにもその気持ちがうつってしまいます。
一緒に歯磨きをして、「ママ(パパ)も綺麗に磨けたよ」とか、「おくちがスッキリして気持ちいいねぇ」とか、ポジティブな言葉をたくさんかけてあげましょう!
また、子ども自身に毎日使う歯磨き用品を選ばせてあげることも、歯磨き好きになる1つの工夫。
「どの歯ブラシにする?」「何味の歯磨き粉にしよっか?」などと、お気に入りを自分で選ばせてあげれば、歯磨きの時間が少し待ち遠しくなります。
まとめ
以上、子どもの歯磨きについて、様々な観点からお話しました。
絵本やYouTubeの動画など、子どもの歯磨きに役立つものやごほうびはたくさんありますが、「ママやパパとの歯磨きは楽しい!」と思ってもらうことが、自分でしっかり歯磨きができるようになるための1番の近道です。
歯磨きが習慣化するまでは、じっとしなくて大変な場面も多いですが、諦めずにポジティブな声掛けを続けてみてくださいね!
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