2023/05/30
「デンタルフロスを使いたいけれど、タイミングがよくわからない」
「デンタルフロスは1日1回の使用でいいの?」
とお悩みの方へ。
歯間の汚れを除去できるデンタルフロスは、歯ブラシでは届かない部分のケアに欠かせません。
しかしフロスを使う習慣がない方は「どのタイミングで使えばいいの?」と悩んでいる方も多いものです。
そこでこの記事では、デンタルフロスを使うタイミングや回数、フロスの重要性についてご紹介します。
これからフロスデビューする方は、ぜひ最後までお読みください。
デンタルフロスを使うタイミングはいつがいいの?
普段の歯ブラシに加えフロスも取り入れるなら、おすすめのタイミングは歯ブラシの前です。
歯ブラシ前にフロスを使ったほうが良い理由やフロスの回数について解説していきます。
フロスは歯ブラシの「前」がおすすめ
デンタルフロスを使うなら、おすすめのタイミングは歯ブラシの前です。
歯ブラシをかける前にデンタルフロスで歯間の歯垢を掻き出す
↓
歯ブラシで口内全体を清掃する
という流れで、よりお口全体を清潔にすることができます。
またフロスで歯間の汚れを除去してから歯磨き粉+歯ブラシでブラッシングすると、フッ素などの有効成分を行き渡らせることができるため、この理由からもフロスは歯ブラシ前がおすすめです。
反対に歯ブラシの後にフロスを使うと、歯間の汚れが口内に残ってしまいます。
理想は毎食後にデンタルフロスを使う
デンタルフロスの使用頻度について、理想は毎食後です。
デンタルフロスは歯間にたまった食べかすを除去することが大きな目的なので、食事をするごとにかけることが理想となります。
口内に残った食べかすは放置することで雑菌が繁殖しますが、約6時間後には細菌の集まりであるプラーク(歯垢)へと変化します。
プラークは白くネバついた物質で、さらに放置すると歯周病や虫歯、口臭のもとになってしまうのです。
上記が毎食後にフロスをかけたほうが良い理由となります。
ただ歯間にフロスを強い力で押し込んだり歯茎まで磨いたりと力のかけ方を間違えてしまうと、知覚過敏や痛みの原因になりかねません。
フロスの正しい使い方については、
デンタルフロスは逆効果?やりがちなNGの使い方とフロスを使うべき理由
で解説しておりますので、ぜひご参照ください。
忙しく歯ブラシができない場合、フロスだけでも使ったほうが良い
朝食や昼食後など歯ブラシ+歯間ブラシのオーラルケアが難しい場合は、フロスだけでも使用してオーラルケアすることをおすすめします。
歯間に詰まった食べかすは、歯ブラシで除去することができません。
歯間に届くフロスで汚れを掻き出すだけでも、プラークの除去に効果的です。
もちろん時間があれば歯ブラシとフロスを併用するのがベストですが、時間がない時に毎食後行うことは簡単ではありません。
フロスだけでも使用しましょう。
オーラルケアアイテムは歯ブラシやフロス以外にも、マウスウォッシュやキシリトール100%配合のガムなどたくさんあります。
セルフでできるオーラルケアについては、
自宅でできるオーラルケアの方法は?6つのアイテムと効果を高める使い方をご紹介
でご紹介しておりますのでぜひご参照ください。
フロスは最低でも1日1回!「就寝前」がベスト
忙しい毎日の中で、毎食後にフロスをかけたり歯ブラシをしたりといった時間が取れない方も少なくありません。
「忙しくて毎食後フロスを使うのは無理!」という方は、就寝前の1回だけでもフロスを使うようにしましょう。
就寝中は唾液の分泌が少なくなり、雑菌の繁殖が活発になります。
「寝起きの口臭が気になる!」という方は、就寝前の歯磨きが不十分なことで、寝ている間に雑菌が繁殖しているケースが少なくありません。
また寝ているときに口呼吸になっている方は、お口の中が乾燥して唾液の量が減ることで雑菌が繁殖しやすくなります。
歯ブラシだけだと歯間の汚れが除去できず、どんなに丁寧に磨いても6割程度しか汚れを除去できません。
しかし歯ブラシとフロスを併用することで、除去できる割合が8割まで上がります。
起床時は「歯ブラシ」、朝食後は「フロス」がおすすめ
朝のオーラルケアは起床時に歯磨きをする方や朝食後に歯磨きをする方など様々で、フロスを使うタイミングに悩みがちです。
デンタルケアアイテムの総合商社であるOKAMURAとしては、起きてすぐは歯ブラシを使い、朝食後にフロスを使うという流れをおすすめします。
まず、朝起きたばかりの時は前日の就寝前にフロスでケアした状態なので、食べかすはありません。
フロスで歯間の汚れを取る必要はないという考えで、歯ブラシやマウスウォッシュで就寝中に増えた雑菌を取り除くケアがベストです。
そして朝食後は歯間に汚れがたまるので、フロスを使って除去します。
フロスは歯の表面を磨く歯ブラシと違い歯間の汚れを除去するアイテムなので、歯間に食べかすがたまっているかどうかで判断します。
夜の歯磨きの理想は食後に「フロス」、就寝前に「歯ブラシ」
夜のデンタルケアとしておすすめなのは、夕食後にフロスを使い、就寝直前に歯ブラシを使うという流れです。
歯磨きはタイミングによってメリット・デメリットがあるので、それらを踏まえてベストな選択をしましょう。
食後にすぐ歯ブラシを使うメリット・デメリット
- メリット:食べかすがプラーク(歯垢)になる前や細菌を生み出す前に除去できる
- デメリット:食後すぐはエナメル質が弱っており、歯磨きで歯が傷つきやすくなる
食後はお口の中が酸性に傾いている状態で、歯の表面が目では見えない程度に溶けた状態になります。
この状態を脱灰といいますが、歯の表面組織が壊されているために歯磨きは避けるのが無難です。
特にコーラなどの炭酸飲料やかんきつ類のフルーツ、お酢やスポーツドリンクなどは酸性の食べ物・飲み物なので気を付けましょう。
脱灰は食後30分程度で落ち着くので、就寝前に歯を磨けばOKです。
夕食後にすぐ歯を磨くと、寝るまでにお水を何度も飲むことになり、歯磨き粉に含まれる薬用成分が流れてしまう点はデメリットです。
就寝直前に歯磨きすることで、歯にコーティングされた薬用成分が流れにくくなり、より高い効果が期待できます。
就寝前に歯ブラシを使うメリット・デメリット
- メリット:歯磨き粉の有効成分を口内に留めた状態で就寝できる
- デメリット:歯磨きで大抵は除去できるが、それまでの間に口内に雑菌が繁殖した状態になる
夕食後に歯を磨く習慣がある方にとっては、就寝前の歯磨きまで雑菌が繁殖する状態が気になるかもしれません。
そこで夕食後はフロスだけかけておくことで、ある程度プラークを抑えておきます。
「夕食後すぐはフロスのみで食べかすを除去し、就寝前に歯ブラシをかける」
手間を感じるかもしれませんが、この流れによって就寝前に歯の表面を傷つけることなく歯磨きができ、さらに薬用成分をなるべく長く口内に留めることができるのです。
マウスウォッシュを使用する時のおすすめの順番
フロスと歯ブラシにプラスしてマウスウォッシュを使う時のおすすめの順番は、以下の通りです。
- フロス
- 歯ブラシ
- マウスウォッシュ
歯間の食べかすを除去できるフロスは、マウスウォッシュを使う状況でも1番に使うことをおすすめします。
マウスウォッシュの目的は液で口内の菌をきれいに除去することです。
そのためマウスウォッシュを使う前の段階で少しでも口内をきれいにすることが大事なので、フロスは先のほうが理にかなっています。
デンタルフロスの使用で「予防歯科」に差がつく
日本はデンタルケアに対する意識が低いといわれており、フロスの使用者の割合は19.4%です。
一方で予防歯科が進んでいるとされるアメリカの使用率は60.2%、スウェーデンは51.3%と圧倒的な違いがあります。※
※LION 日本・アメリカ・スウェーデン 3カ国のオーラルケア意識調査 Vol.2 より
予防歯科とは虫歯などの治療ではなく、かかる前の予防に力を入れる考え方です。
たとえば定期的に歯科検診を受け、家ではセルフでデンタルケアを行うことで歯とお口の健康を守っていきます。
歯ブラシだけでは、どんなに頑張っても歯間の汚れをきれいに除去できません。
フロスと併用してしっかり汚れを除去することで、お口の健康を守るという予防歯科の観点で大きく差がでるのです。
フロスが長続きしない方へ!OKAMURAの「Farbe(ファルベ) フロスピック」
デンタルフロスは一度使ってみたものの、長続きしないという方も多いのではないでしょうか。
長続きしない方は、以下のような点で苦手意識を持っている方が多いものです。
- 糸がきれてしまう
- 糸が歯に残ってしまう
- 歯に入れたものの、抜きにくい
中には歯医者でフロスしてもらうのさえも苦手という方もいます。
そんな方におすすめなのが、OKAMURAの「Farbe(ファルベ) フロスピック」です。
- 防弾チョッキに使われる強化繊維で絶対に切れない糸を採用
- 細い糸で力をかけずに歯のすき間に入りやすい
- カラー展開が豊富で毎日楽しく使える
Farbe(ファルベ) フロスピックは防弾チョッキに使われるUHMWPEという超高分子のポリエチレンを使用しており、「フロスの糸がすぐ切れてしまう」という方に大変おすすめです。
手軽なフロスピックタイプでハンドリングしやすく、カラフルでかわいいデザインなのでデンタルケアも楽しくなります。
まとめ
デンタルフロスを使うタイミングについてご紹介しました。この記事をまとめます。
- デンタルフロスは歯ブラシやマウスウォッシュの「前」に使うのがおすすめ
- 毎食後のフロスが難しい場合は就寝前に使うのがおすすめ
- 歯間を磨けるフロスは予防歯科の観点からも重要
フロスは長続きしない方も多い物ですが、使うタイミングを決めると習慣化しやすくなります。
使いやすいフロスをお探しなら、ぜひOKAMURAの商品もチェックしてみてください。