2023/09/27
「なんとなく歯茎が下がってきた気がする」
「歯茎が下がらないようにセルフケアする方法はあるの?」
とお悩みの方へ。
ふと鏡で歯茎を見てみると数年前より下がった気がして、「どうしよう」と焦る方は少なくありません。
歯茎が下がる大きな原因は歯周病で、放置すれば健康な歯にトラブルが起きる可能性があります。
この記事では歯茎が下がり始めている3つのサインと、歯茎が下がる原因、そして歯茎が下がらないようにするポイントをご紹介します。
歯茎が下がり始めている3つのサイン
歯茎が下がり始めると、以下のようなサインが現れます。
- 食べ物が歯間に挟まりやすくなった
- 歯の根元が染みやすくなった
- 歯の根元が黄ばんできた
それぞれについて、順番に解説します。
食べ物が歯間に挟まりやすくなった
歯茎が下がると隙間ができ、食べ物が挟まりやすくなります。
歯は根元に行くほど細くなっていますが、健康な歯茎の状態だと隙間が隠れているため見えません。
「以前より歯に食べカスが詰まりやすくなったな」と感じたら、歯茎が下がり、隙間が大きくなっている可能性があります。
歯の根元が染みやすくなった
以前より歯の根元部分が染みやすくなる症状も、歯茎が下がったサインの1つです。
歯茎から出ている部分の歯は、エナメル質→象牙質の層があり、表面のエナメル質が刺激や汚れがつかないようにしています。
しかし歯茎に隠れている部分は本来保護する必要がないため、エナメル質がありません。
象牙質の表面には無数の穴が開いており、その穴から歯の神経へ刺激が伝わり知覚過敏が生じます。
歯茎が下がった部分の歯は象牙質が露出しているため、冷たいものなどで歯が染みてしまうのです。
歯の根元が黄ばんできた
象牙質は着色汚れが付きやすい性質があります。
歯の根元が特に黄ばんでいる場合も、歯茎下がりのサインかもしれません。
歯茎が下がる主な原因
歯茎が下がる原因は、間違った歯磨きや生活習慣、ホルモンバランスの変化などが考えられますが、一番の要因は歯周病です。
ここでは、歯茎が下がる主な原因についてご紹介します。
歯茎下がりの一番多い原因は「歯周病」
歯茎が下がる主な原因は、以下の6つです。
- 歯周病
- 歯を磨く力が強すぎる
- 歯ぎしりや食いしばり
- ホルモンバランスの変化
- 加齢
- タバコ
上記のように歯茎が下がる原因は加齢や生活習慣など様々ですが、もっとも多い原因は歯周病です。
歯周病は歯茎と歯の間に詰まった食べカスに歯垢が付き、病原菌が増えて歯茎が炎症を起こします。
歯周病が進行すると最終的にアゴの骨が破壊されて溶かされ、この影響で歯茎が下がるのです。
「毎日歯を磨いているし、自分は歯周病にならない」と思っている方も多いかもしれません。
しかし「日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病」というデータもあり、最も気を付けたい口内トラブルなのです。
一度下がった歯茎はセルフケアでは戻らない
一度下がってしまった歯茎は、残念ながら自力で戻すことはほぼ不可能です。
軽度であれば、歯科でディープクリーニングなどの施術で回復することもあります。
しかし重度になれば、簡単に対処することはできません。
現代医療で治療しようと思えば、歯肉退縮手術や整形による一時的な処置が必要です。
歯茎下がりを予防したり悪化させたりしない方法として、正しい口腔ケアで雑菌の繁殖を防いだり、歯ブラシの力加減や歯ぎしりといった習慣の見直しは有効です。
自分の歯茎が正常かどうか気になる場合は、一度受診してみることをおすすめします。
間違ったオーラルケアも歯茎下がりの一因となる
歯茎下がりの原因は歯周病が1番多いとご紹介しましたが、強すぎる力でのブラッシングやフロスも歯茎が下がる一因となります。
特に毛が硬いタイプの歯ブラシや電動歯ブラシでゴシゴシと強い力で磨くと、歯のエナメル質が削れ、歯茎にダメージを与えてしまいます。
歯磨きは強い力で行えばいいものではありません。
力は入れず、適切な角度で磨くよう調整することがポイントです。
フロスも間違った使い方で歯茎を下げるリスクがあります。
強い力で歯間に押し込み歯茎までグリグリと擦る人がいますが、これでは歯茎を下げるようなものです。
フロスは歯の側面に添わせるように優しくスライドさせ、歯茎に当たらないように使います。
歯茎を下げる大きな原因は歯周病で、歯周病の大きな原因は歯垢の取り残しです。
フロスはこの歯垢の取り残しを除去するのに有効なので、歯ブラシとフロスは併用することをおすすめします。
【毎日のケア】歯茎が下がらないようにする方法
歯茎下がりを防ぐためには、以下の2つがポイントとなります。
- 口内のケアを正しく行う
- やわらかめの歯ブラシで優しく歯を磨く
それぞれについて、順番に解説します。
口内のケアを正しく行う
歯茎が下がらないように気を付けるためには、毎日の口内のケアを正しく行うことが重要です。
毎日歯をブラッシングしたり、歯磨きとフロスを併用したりすることは大前提となります。
理想は毎食後フロス・ブラッシングを行うことですが、難しい場合は、寝る前の1回だけでもブラッシングとフロスでしっかり歯垢を除去しましょう。
歯周病予防のためには、歯と歯間の間にある歯周ポケットをブラッシングやフロスで丁寧にクリーニングすることがポイントです。
やわらかめの歯ブラシで優しく歯を磨く
歯ブラシの毛はやわらかめ・普通・硬めの3種類が一般的ですが、歯茎下がりが気になっている方はやわらかめがおすすめです。
歯や歯茎が健康な状態の方であっても、硬めの歯ブラシはおすすめしません。
ゴシゴシと磨くことでスッキリ感を得られるかもしれませんが、実は歯や歯茎に負担をかけているケースが大変多いのです。
「やわらかめの歯ブラシは磨けた感じがしない」と思う方もいらっしゃいますが、正しく歯ブラシを使っていれば心配はありません。
歯をブラッシングするときの圧は100~200gが最適です。
力加減がわからない方は、キッチン用の量りを使ってチェックしてみると良いでしょう。
100~200g程度のブラッシング圧だと、歯ブラシの毛先も広がりません。
「すぐ歯ブラシの毛先が広がってしまう」という方は、今のブラッシング圧が強すぎるかもしれません。
歯ブラシをグッと握るとブラッシング圧が強くなりがちなので、なるべく避けてください。
歯ブラシを持つときはペン持ちが正解です。
力が入りすぎないように常に意識して、優しい力で小刻みに、丁寧に歯を磨きましょう。
正しい歯の磨き方やオーラルケアについては、自宅でできるオーラルケアの方法は?6つのアイテムと効果を高める使い方をご紹介 でもご紹介しておりますのでぜひお読みください。
歯と歯茎の健康を守る!OKAMURAのおすすめグッズ「OKAMURA DX」
- 歯科衛生士とデザイナーが共同で開発
- 歯科衛生士が推奨するペングリップがしやすい8角形の本体
- 毛先が細くなっており歯垢を掻き出しやすい
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レギュラータイプの先細毛で、歯間や歯周ポケットに入り込み奥深くの汚れまで掻き出せる歯ブラシです。
OKAMURA DXは密集した毛束によって歯茎を傷つけません。
優しくマッサージするように歯を磨けるので、出血が多い方や痛みに敏感な方にもおすすめです。
8角形の本体はペングリップがしやすく、歯茎や歯周ポケットに対して45度の角度で磨くことができます。
ヘッドやデザインの種類が豊富で、女性や口が小さい方向けにヘッドが小さいタイプもあり、ご自分のお口に合ったものを選んでいただけます。
まとめ
歯茎下がりが気になり始めた方に向けて、下がる原因や歯茎が下がらないようにするポイント、おすすめの歯ブラシをご紹介しました。
この記事をまとめます。
- 歯茎下がりには食べ物が挟まりやすくなった、根元が染みる、根元が黄ばむといったサインがある
- 歯茎下がりの1番多い原因は「歯周病」で、正しい口内ケアが最大の予防策となる
- 歯茎下がらないようにするためには、柔らかめの歯ブラシで優しく歯を磨く
歯茎下がりは虫歯のように痛みがないものの、1度気になると悶々と悩んでしまうものです。
加齢やホルモンバランスが原因の歯茎下がりは仕方がないものの、生活習慣や間違った歯ブラシが原因の場合は、今回ご紹介した方法である程度対策できます。
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「オーラルケアを見直してみようかな」とお考えの方は、ぜひOKAMURAのアイテムをチェックしてみてください。