2024/03/25
「プラークチェッカーの使い方を知りたい」
「磨き残しがないか自分でチェックしたみたい」
とお考えの方へ。
歯医者さんで磨き残しをチェックするために使われる「プラークチェッカー」(染め出し液)は、歯に付いた汚れを染め上げて見やすくするアイテムです。
毎日歯磨きを頑張っても、磨き残しをゼロにするのは非常に難しいことです。
少しでも磨き残しを減らすため「どれくらい磨き残しがあるのか知りたい」という方は自分でプラークチェッカーを使うこともできます。
プラークチェッカーには液状以外にジェルや錠剤もあるので、それぞれの特徴を知って自分に合ったものを選びましょう。
この記事ではプラークチェッカーのタイプ別の使い方について解説します。
注意したいことも解説しますので、デンタルケアに力を入れたい方はぜひ最後までお読みください。
【タイプ別】プラークチェッカーの正しい使い方
プラークチェッカーとは、ブラッシングした後に使うことで磨き残しを染め出してチェックするためのものです。
ここでは、以下のタイプ別にプラークチェッカーの正しい使い方を解説します。
- 液状のプラークチェッカー
- ジェル状のプラークチェッカー
- 錠剤のプラークチェッカー
液状のプラークチェッカーの使い方
液状のプラークチェッカーは歯科医院で主に使われており、プラークチェッカー=液状と思っている方も多いのではないでしょうか。
液状のプラークチェッカーを使う手順は以下の通りです。
- 唇に液剤が付かないように、リップクリームやワセリンで保護する
- ティッシュなどで歯に付いた水分を拭き取る(水分が多いと液が流れてしまうため)
- 液状のプラークチェッカーを綿棒に染み込ませ、ポンポンと歯に塗布する(擦らない)
- 1~2回お口をゆすいで完了
綿棒に染み込ませたプラークチェッカーを歯に塗布する時は、ポンポンと優しく乗せてください。
ゴシゴシと擦ると染色液が取れてしまい、正しく染め出すことができません。
液状のプラークチェッカーは上記の使い方以外にも、1~2滴を口の中に垂らし、舌で塗り広げるという方法もあります。
ジェル状のプラークチェッカーの使い方
ジェル状のプラークチェッカーは歯磨き粉と同じように、歯ブラシに乗せて使います。
歯磨きと同じ要領で使えるので比較的簡単で、保育園や小学校といった集団で使われることもあるタイプです。
そのため、自宅で使用する時はこのジェル状のプラークチェッカーが向いています。
ジェル状のプラークチェッカーを使う手順は以下の通りです。
- 唇にジェルが付かないように、リップクリームやワセリンで保護する
- 歯ブラシにジェル状のプラークチェッカーを出して歯にジェルを広げるように塗布する
- 1~2回お口をゆすいで完了
ジェル状のプラークチェッカーを塗布する時は、歯を磨くのではなく塗り広げるイメージで使用することがポイントです。
錠剤のプラークチェッカーの使い方
錠剤のプラークチェッカーは噛むだけで使えるので、手軽に試せる点が大きなメリットです。
錠剤のプラークチェッカーを使う手順は以下の通りです。
- 唇に染料が付かないように、リップクリームやワセリンで保護する
- 錠剤のプラークチェッカーを1粒口に入れてかみ砕く
- プラークチェッカーをかみ砕いたら、舌で歯全体に塗布する
- 1~2回お口をゆすいで完了
錠剤のプラークチェッカーは、唾液と混ぜるようにかみ砕き、歯全体に染料が行き渡るように使うことがポイントです。
片方の歯だけで噛むなど偏った使い方をすると、正しく染め出すことができません。
上記の通り、プラークチェッカーは液状・ジェル状・錠剤の3種類があります。
どれも手順はシンプルで自宅でも使えますので、ぜひ試してみてください。
プラークチェッカーを使うメリット・デメリット
プラークチェッカーには以下のメリット・デメリットがあります。
メリット
- 磨き残しがわかりやすい
- 歯磨きの精度が高まる
デメリット
- 衣服に付くとかなり取れにくい
- 歯茎や唇に付くと取れるまで時間がかかる
それぞれについて、順番に解説します。
プラークチェッカーを使うメリット
プラークチェッカーのメリットは以下の通りです。
- 磨き残しがわかりやすい
- 歯磨きの精度が高まる
歯の汚れを染め出してくれるプラークチェッカーは、一目で磨き残しがわかります。
「左の奥歯に磨き残しが多い」など自分の磨き方の癖や弱点を把握することができ、毎日の歯磨きの精度をグッと高めることができるのです。
虫歯や歯周病予防は毎日の丁寧な歯磨きが大事ですから、プラークチェッカーで日々のデンタルケアの質を高めることができます。
プラークチェッカーを使うデメリット
プラークチェッカーのデメリットは以下の通りです。
- 衣服に付くとかなり取れにくい
- 歯茎や唇に付くと取れるまで時間がかかる
“染める”という働きが強いプラークチェッカーは、染料が衣服やタオルに付くと簡単には落ちません。
気を付けてもうっかり付いてしまうことがありますから、お気に入りの服は避けてください。
また歯茎や唇にプラークチェッカーが付いた時も、取れるまで時間がかかります。
数日間も残ることはないでしょうが、外出前は避けたほうが無難です。
寝る前や予定のない休日など、直後に外出しないタイミングで使ってください。
プラークチェッカーを使うときに注意したいこと
プラークチェッカーを使うときは、以下の4つに注意してください。
- 歯に塗布する時にゴシゴシと擦らない
- 服や布に付いた着色汚れは落ちにくい
- 口内に残った色素に害はない
- プラークチェッカーを使う頻度に決まりはない
それぞれについて、順番に解説します。
1.歯に塗布する時にゴシゴシと擦らない
プラークチェッカーを歯に塗布する時は、優しくポンポンと乗せるようにしてください。
綿棒や歯ブラシで歯を擦ると染めたかった汚れが落ちてしまい、チェックになりません。
例えば、プラークチェッカーを歯間など磨き残しが多い部分に擦るように塗布すると、赤く染まりません。
その結果「歯間もちゃんと磨けている」と誤認識してしまいます。
プラークチェッカーを塗布して口をゆすいだ後は、鏡を使って磨き残しを隅々までチェックしてください。
2.服や布に付いた着色汚れは落ちにくい
プラークチェッカーは服や布、材質によっては床に付いてしまうとなかなか色が落ちません。
使うときは汚れても良い服やタオルをかけるなど、しっかり保護してから使ってください。
特に、染色後にお口をゆすいで水を吐き出すときは跳ね返りに要注意です。
顔を排水溝に近づけ、水が飛び散らないようゆっくり吐き出してください。
プラークチェッカーは、ワセリンなどで保護していない唇や歯茎も染まります。
お出かけ前や朝に使うのは避け、就寝前などに使ってください。
3.口内に残った色素に害はない
プラークチェッカーは前述の通り歯茎や唇にも付きますが、色素自体に害はありません。
口に入れて問題ない成分で作られていますから、色が残っても、体への悪影響はないので安心してください。
色が残った部分を何とか除去しようと強い力で歯磨きするよりは、歯科にお任せするのが無難です。
自分で除去できなかった部分は、年に2~4回歯科医院に通い、専用の機械で除去してもらいましょう。
4.プラークチェッカーを使う頻度に決まりはない
プラークチェッカーの使用頻度に明確な決まりはありません。
歯磨きの癖や精度を知って弱点を克服し、磨き残しを減らすことが大きな目的です。
そのため、この目的を達成できる頻度がベストとなります。
例えば、最初は3日に1回程度の高頻度でプラークチェッカーを使い、歯磨きの癖やパターンを掴みます。
その後は2~3週間に1回程度に減らし、定期的にチェックするといった頻度がおすすめです。
しっかり汚れを落としたい方向け!オカムラのデンタルケアグッズ
最後に、磨き残しを減らしたい方に向けてオカムラおすすめのデンタルケアグッズを2つご紹介します。
歯科衛生士と共同開発した歯ブラシ「OKAMURA DX」
- 歯科衛生士と共同開発された歯ブラシ
- 豊富なブラシヘッドの形状で自分の口内の形に合ったものが選べる
- 品質とデザイン両方にこだわった歯ブラシ
OKAMURA DXはOKAMURA100年の歴史と経験が詰まった歯ブラシです。
歯科衛生士推奨のペングリップがしやすい8角形の本体は、正しい磨き方である45度磨きがしやすくなっています。
滑らかな曲線のネックが歯周ポケットまでしっかり届き、磨きやすいデザインです。
先細毛タイプは特に歯周ポケットの奥深くにも届くので磨きやすく、ブラッシング効果を高めることができ、磨き残しが気になる方に向いています。
ふわふわ超極細のデンタルフロス「ふわり」
- ふわふわの極細繊維の束が歯垢を絡めとる
- 抗菌成分配合
- 狭いすき間にも入りやすい
防弾チョッキにも使われる強化繊維を使った「ふわり」は、歯間が狭くても糸が切れません。
抗菌成分クロルヘキシジンとフッ素配合のフロスで、菌が繁殖しやすい歯間の狭い部分にも有効成分を届けることができます。
歯ブラシだけでは磨き残しが多く、「ふわり」のような歯間ブラシも併用することで、健康的で強い歯を目指すことができます。
まとめ
プラークチェッカータイプ別の使い方や注意点をご紹介しました。
この記事をまとめます。
- プラークチェッカーには液状・ジェル状・錠剤の3タイプがある
- プラークチェッカーは服や唇・歯茎も染まりやすいので注意して使う
- プラークチェッカーの色素は無害で口内に残っても問題はない
磨き残しを簡単にチェックできるプラークチェッカーは、自宅で使うこともできます。
ご紹介した使い方や注意点を参考に、ぜひご自宅で試してみてください。
「意外と磨き残しが多かった!」という方は、デンタルケアグッズの見直しがおすすめです。
歯ブラシやフロスなら、歯科医師協力のもとデンタルケアアイテムを開発・販売しているOKAMURAのアイテムをぜひチェックしてみてください。