2025/02/28
「歯磨きをしているけど口臭が解消できない」
「口臭が気になって会話に集中できない」
とお悩みの方へ。
マスクを着ける機会が減り、口臭を気にする方が増えています。
「今、口が臭い気がする」と思うと人と話すことも億劫になるなど、日常生活に支障をきたす方もいるほどです。
口臭にはいくつかの原因があります。
この記事では口臭の主な原因と口臭対策になる歯磨き粉の選び方、そして歯を磨いても口臭が気になるときの対処法をご紹介します。
口臭が気になっている方は、ぜひ最後までお読みください。
口臭の主な原因は4つある
口臭の主な原因は、主に以下4つが挙げられます。
- 生理的口臭
- 病的口臭
- 外因的口臭
- 心因的口臭
それぞれについて、順番に解説します。
生理的口臭
生理的口臭は唾液が減ることで起こる口臭で、健康な人でも発生します。
生理的口臭の場合、歯磨きや口腔ケアによる改善が期待できます。
起床直後の「起床時口臭」や空腹時の「飢餓口臭」、緊張したときに起こる「緊張時口臭」などは、生理的口臭に分類されます。
食生活の乱れや体調不良、ストレス、女性なら生理や妊娠時のホルモンバランスが影響しており、大きく周囲の人を不快にさせるほどの臭いではありません。
唾液には浄化作用があり、唾液の分泌が減ると細菌が繁殖しやすく口臭の原因に繋がります。
細菌が繁殖すると揮発性硫黄化合物(VSC)という菌が繁殖しますが、このVSCが口臭原因の90%を占めています。
硫化水素・メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドという成分が含まれ、これらが混ざり合うことで口臭が発生します。
これは、粘膜細胞や食物残渣(食べカス)、歯周ポケットの浸出液といったたんぱく質が分解された臭いです。
病的口臭
口腔内や身体の病気が原因となる口臭を病的口臭と呼び、耳鼻咽喉科系疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、糖尿病、肝臓疾患などの病気が挙げられます。
また、入れ歯の清掃不良による口臭も病的口臭の1つです。
病的口臭の90%以上は口の中に原因があります。
代謝の過程で歯周病や虫歯、神経が腐ったり虫歯の穴に食べ物がつまり腐敗したりすると、口臭が発生します。
またはがれた粘膜やネバネバしたプラーク、歯石や舌に付着している舌苔(ぜったい)という白い汚れも大きな原因となります。
病的口臭は歯磨きで根本解決できず、根本となる病気の治療を受ける必要があります。
外因的口臭
文字通り外からの影響で発生する外因的口臭は、飲食や喫煙、アルコールなどが主な原因です。
外因的口臭は誰でも経験がある一時的な口臭で、臭いの原因となる物を摂らなければ改善します。
食品なら、ニンニクやニラ、ネギや納豆など匂いの強いものは外因的口臭を引き起こします。
食べた後も胃に留まっているので、食道を通して匂いが口臭となって現れます。
アルコールやたばこも一度体内に入ると胃で消化されますが、血中に入って体中を巡り、最後に肺から吐き出されます。
少量であれば一時的な口臭ですが、ヘビースモーカーの方など絶えず体内に取り入れていると、口臭はなかなか消えません。
心因的口臭
心因的口臭は、本人だけが口臭があると思っている状態です。
自臭症とも呼ばれ、ストレスや精神的に不安定な状態、神経質な方などに多く、検査をしても臭いは確認できません。
心因的口臭はお口に原因がないので、歯磨きをしても改善しません。
心理的なアプローチが必要で、専門家に口臭の有無を検査したのちに臭くないことを説明してもらい、本人が口臭を気にする必要がないことを認識してもらいます。
それでも口臭が気になる場合、精神科医や心療クリニックの受診が必要です。
口臭の主な原因は、上記4つが挙げられます。この中で歯磨きによる口臭改善が期待できるのは、1番目にご紹介した「生理的口臭」です。
口臭対策に効果的な歯磨き粉の選び方
口臭対策として歯磨きする時は、口臭に効果的な歯磨き粉を選ぶことが大事です。
ここでは口臭対策に効果的な歯磨き粉の選び方として、以下の3つをご紹介します。
- フッ素配合の歯磨き粉でエナメル質をケアする
- 口臭対策に効果的な歯磨き粉の成分
- 歯茎の弱い方・知覚過敏の方は研磨剤不使用が安心
歯ブラシの選び方については、歯ブラシの選び方と交換時期は?デンタル製品のプロが愛用品も紹介! で解説しておりますので、ぜひご参照ください。
フッ素配合の歯磨き粉でエナメル質をケアする
デンタルケアの中でも、口臭ケアは虫歯予防と同じくらい重要です。
歯磨き粉はフッ素配合のものを選び、歯の表面にあるエナメル質をしっかりケアしましょう。
フッ素はエナメル質に作用して強い歯を作ったり、寝ている間に増殖する細菌の活動を抑制したりする効果があります。
デンタルケアに効果の高いフッ素は、販売されている多くの歯磨き粉に配合されている成分です。
口臭対策に効果的な歯磨き粉の成分
口臭対策に効果的な歯磨き粉の成分には殺菌成分・消臭成分・保湿成分があり、それぞれ以下が挙げられます。
- 殺菌成分:トリクロサン、クロルヘキシジン
→殺菌によって細菌を除去する働きがある。 - 消臭成分:緑茶ポリフェノール、シクロデキストリン
→悪臭を中和して嫌な臭いを抑える - 保湿成分:キシリトール、ヒアルロン酸
→唾液分泌を促進して口内の乾燥を防ぐ
歯磨き粉によって含まれる成分が違いますので、口臭が気になるときは上記が含まれているかチェックしてみてください。
歯茎の弱い方・知覚過敏の方は研磨剤不使用が安心
歯磨き粉の中には研磨剤が含まれているものもありますが、過剰に研磨すると歯や歯茎に負担がかかってしまいます。
研磨剤は汚れを落とす効果があったり歯が白くなると謳っていたりするものがありますが、毎日の使用はあまりおすすめしません。
歯茎が弱い方や知覚過敏の方は、研磨剤不使用のものや低研磨の歯磨き粉が安心です。
上記が口臭に効果的な歯磨きの選び方となります。
歯磨き粉を購入する時、ぜひ参考にしてみてください。
歯磨きしても口臭が気になるときの対処法5選
歯磨きをしても口臭が気になるときは、以下の5つの対処法を試してみてください。
- 舌苔(ぜったい)を取り除く
- マウスウォッシュを使う
- 唾液の分泌を促す
- お酒・たばこを控える
- 生活習慣を見直す
それぞれについて、順番に解説します。
1.舌苔(ぜったい)を取り除く
舌の表面に白い汚れとして付着している舌苔は、口臭の原因の6割を占めるという記事もあります。
舌苔による口臭は、口腔内の食べかすを分解する際に発生するガスが主な原因です。
舌苔を除去する時、歯ブラシだと舌への負担が強いのでおすすめしません。
舌磨き用として専用のクリーナーが販売されていますから、そちらで優しくケアしてください。
2.マウスウォッシュを使う
マウスウォッシュは液体なので、歯の隅々まで届きます。
歯磨きと併用することで、歯ブラシでは届かない奥や隙間の細菌を減らしたり、口臭ケアをサポートしたりできるアイテムです。
マウスウォッシュを選ぶときは、細菌の繁殖を抑制するクロルヘキシジンや、細菌・ウイルスを殺菌するCPC(塩化セチルピリジウム)が配合されたものがおすすめです。
マウスウォッシュにも殺菌成分や口臭に効果的な成分が配合されていますが、歯磨きと同等の効果を得られるわけではありません。
マウスウォッシュを使うときも、歯ブラシと併用してください。
マウスウォッシュは、歯ブラシやフロスを行った後に使うのが効果的です。
デンタルケアの順番については、デンタルフロスと歯磨きはどちらが先?洗口液は?オーラルケアの正しい順番を解説 で詳しく解説しておりますので、ぜひご参照ください。
3.唾液の分泌を促す
口内から唾液の分泌が減ると、乾燥によって雑菌が繁殖して口臭が増えます。
唾液の分泌を促すために、こまめに水分補給をしたり唾液腺をマッサージしたりするのも口臭対策に効果的です。
ただ、カフェインは利尿作用によって水分が外に出やすくなるのでカフェインは摂りすぎないようにしましょう。
糖分を含まないガムも、唾液の分泌を促すのでおすすめです。
4.お酒・たばこを控える
お酒・たばこは外因的口臭の大きな原因となります。
一時的ならあまり臭いも強くないですが、常用すると常に臭いを発する状態となってしまいます。
口臭がどうしても気になるときは、禁酒・禁煙を決行するか、お酒・たばこの量を減らしてみましょう。
5.生活習慣を見直す
生活習慣が不規則だと自律神経が乱れるなどの原因で、口臭が強くなりがちです。
早寝早起き・栄養バランスの取れた食事を意識する、規則正しい生活を送るなどを行ってみるのも良いでしょう。
ストレスがたまっているなら、入浴や適度な運動を取り入れてリラックスするのもおすすめです。
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- ふわふわの糸を採用しており歯茎への刺激が少ない
- 防弾チョッキに使用される切れない糸で切れにくい
歯ブラシで届かない歯間の汚れも絡めとってくれるデンタルフロスは、磨き残しの除去率を高めて口臭を抑える効果が期待できます。
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まとめ
歯磨きによる口臭対策について解説しました。
この記事をまとめます。
- 口臭の原因は主に4つあり、寝起きなどの「生理的口臭」には歯磨きが効果的
- 歯磨き粉はフッ素や殺菌成分、消臭成分や保湿成分配合のものがおすすめ
- 歯磨きでも口臭が改善しないときは、舌磨きやマウスウォッシュがおすすめ
口臭は誰でも一度は気になる症状で、原因によっては歯磨きで大きく改善します。
ぜひ毎日こまめに歯を磨いて口臭ケアを行い、悩みや不安を解消してください。
口臭対策を強化したい、デンタルケアアイテムを見直したいという方は、ぜひOKAMURAのデンタルケアアイテムをチェックしてみてください。