2020/02/07
最近、竹歯ブラシ(バンブー歯ブラシ)への注目度が高まっています。
自然素材でできていることから、「地球環境にいい」ことは想像しやすいですが、実はそれ以外にも、竹歯ブラシならではのメリットはたくさんあります。
今回の記事では、竹歯ブラシの基本的なスペック、そして竹歯ブラシを使うことで得られる5つのメリットについて、まとめていきます。
そもそも「竹歯ブラシ」とは?
今、世界で使われている歯ブラシの多くがプラスチック製です。
そのプラスチックの大量廃棄が、地球温暖化・海洋汚染に影響を及ぼしていることに対して、世界的に警鐘が鳴らされており、「プラスチックに代わる素材はないか?」ということで、多く使われだした天然素材が“竹”でした。
インスタグラムでも「#竹歯ブラシ」「#エコ歯ブラシ」などとタグ付けされた投稿が目立ち、サステナブルな暮らしを志している人々の関心を強く集めていることが分かります。
竹歯ブラシを使うことで得られる5つのメリット
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- 地球温暖化の抑制に貢献できる
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- 海洋汚染の抑制に貢献できる
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- 生産コストに優れている
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- 竹には抗菌作用が含まれていてカビにくい
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- 手に馴染みやすく力加減を調節しやすい
竹製の歯ブラシを日々のオーラルケアに取り入れることで、どんなメリットが得られるのでしょうか?
以下では、主なものを5つピックアップして解説していきます。
【1】地球温暖化の抑制に貢献できる
プラスチックは、焼却処分時に温室効果ガスが発生します。
普及している歯ブラシの多くがプラスチック製であることは先述しましたが、歯ブラシはリサイクル手段が少なく、ほとんどを焼却処分せざるを得ないことも、地球温暖化に関わる深刻な問題です。
いっぽう、竹歯ブラシを焼却処分する際は、温室効果ガスが発生しにくいです。
燃えにくいプラスチック製の歯ブラシから、燃えやすい竹製の歯ブラシに替えていくだけで、地球温暖化の抑制に大きく貢献することが可能でしょう。
【2】海洋汚染の抑制に貢献できる
プラスチックは、自然の力で完全分解することがほぼできない物質です。
プラスチックごみが海に流れつくと、顕微鏡サイズまでは小さく砕かれますが、消滅することはなくマイクロプラスチックとして漂い続けます。
プラスチックごみを誤食した海の生物が死亡したり、マイクロプラスチックが蓄積された魚介類を食べる人間の健康面が懸念されたりと、大量に廃棄されるプラスチックが原因の海洋汚染問題は深刻です。
竹歯ブラシの竹でできている部分は、微生物の力(=自然の力)によって、100%分解することが可能で、海洋汚染をもたらしません。「竹歯ブラシ=土に還る」というのも、微生物の分解の力によるものです。
ブラシがナイロンなどでできている場合、その部分だけ生分解できないため、“しっかりと自然に還す”ことを意図して廃棄するなら、ブラシだけハサミで切断し、竹製の持ち手と分けて処分するとよいでしょう。
【関連コラム】
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【3】生産コストに優れている
竹はとても生長の早い木で、3~5年で成木となります。
成長した1本の竹からは、350~400本の竹製歯ブラシを作ることができ、これは他の木製歯ブラシと比較するときわめて生産効率に優れます。
また、距離が近い中国、そして国内でも質のいい竹がたくさん育つため、輸入コストを抑えつつ上質な竹製の歯ブラシが生産可能なことも利点でしょう。
【4】竹には抗菌作用が含まれていてカビにくい
竹には、抗菌作用が含まれています。その昔、竹かごが愛用されたのは、抗菌作用により食品の鮮度が保持されやすいためでした。
この抗菌性・抗酸化性、および殺菌作用や防腐作用のおかげで、竹製の歯ブラシは衛生面に優れ、カビが発生しにくいとされています。
【5】手に馴染みやすく力加減を調節しやすい
プラスチック製の歯ブラシの手触りは、特殊なラバー加工などが施されていないかぎり、基本は“カチカチ”です。
歯磨き指導を受ける機会に乏しい日本人は、歯を磨く時に力を入れ過ぎる傾向があるので、プラスチック製のカチカチツルツルの歯ブラシだと、ガッと歯ブラシを押し込みすぎてしまい、口腔内をケガしてしまう可能性があります。
いっぽう竹製の歯ブラシは、“ザラリ”とした手触りで実は手に馴染みやすく、そのおかげで繊細に動かしやすいというメリットがあります。
プラスチック歯ブラシから竹歯ブラシに替えたての時は、竹特有のザラザラした歯触りに違和を感じる人もいらっしゃいますが、数回使えば慣れてくるかと思います。
【POINT】竹歯ブラシの歯垢除去率やお手入れ方法について
「プラスチック製歯ブラシと比較して、竹製の歯ブラシの歯垢除去率はどうなの?機能的に劣ってはいないの?」と、気になっている人もいらっしゃいます。
竹製の歯ブラシだからといって、歯垢の除去率が低くなるわけではありません。歯垢除去率の差は、歯ブラシが何でできているかより、歯磨き方法が大きく影響します。
また、お手入れの方法や使用期限なども、通常のプラスチック製歯ブラシと大きく変わるところはありません。
使用後はよく水気を切り、1ヶ月を目途に交換しましょう。
竹歯ブラシはどこで買える?オリジナルがほしい場合は?
竹歯ブラシは、『Amazon』など大手通販サイトでたくさんの種類が売り出されています。
ドラッグストアには置いていない場合があるので、確実に購入するならネット通販を活用するとよいでしょう。
竹歯ブラシの値段は100%オーガニックの竹製歯ブラシで500円前後、100%オーガニックでなければさらに安く1本200円前後なので、プラスチック製の歯ブラシと比較してずば抜けて高くはないことが分かります。
竹歯ブラシはOEM製作(オリジナル製作)の人気がとても高い!
今、竹製の歯ブラシはOEMの需要も非常に高いです。
- デザイナーズホテル
- リゾートホテル
- オーガニック用品を展開する雑貨店
- 観光施設
- 百貨店 ……etc.
上記のように、サステナブル(いわゆるエコ)なライフスタイルへの転換に興味・関心を持つ人たちが利用頻度が高い施設に、「オリジナルの竹歯ブラシを置きたい!」という要望が増えてきています。
販促品・付属品でお得意様にプレミア感を提供でき、さらに企業のイメージアップにも繋がることが、竹歯ブラシOEM需要増加の大きな要因でしょう。
【POINT】当社『オカムラ』ができる竹製歯ブラシのアレンジ内容
当社『オカムラ』も、竹歯ブラシのOEMのご相談を多く承っております。
OEMによってアレンジできる部位は様々で、「持ち手の形状」「ロゴプリント」「レーザー刻印」「ブラシの毛色チェンジ」など、調整することができます。
竹歯ブラシとセットで提供されることが多い、ほかのアメニティ用品(ヘアブラシ・歯磨き粉など)も、エコかつオリジナルなものにする提案もしていますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。
【まとめ】
以上、竹歯ブラシの5つのメリットをご紹介しました。最後にもう1度、竹歯ブラシのメリットをおさらいしておきましょう。
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- 地球温暖化の抑制に貢献できる
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- 海洋汚染の抑制に貢献できる
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- 生産コストに優れている
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- 竹には抗菌作用が含まれていてカビにくい
- 手に馴染みやすく力加減を調節しやすい
“たった1人”で、地球の温暖化を止めたり、海の水を綺麗にすることは到底不可能です。
しかし、「竹歯ブラシに替えてみようかな?」などと、ちょっとしたエコ意識を“大勢の人”が持つようになれば、地球がかかえる環境問題に挑むことができるのかもしれません。
自分の歯も、自分が生きる環境も、大切にできるのが1番ですね!