2017/07/20
便利なオーラルケアアイテム、歯間ブラシの使い方(動かし方)や扱い方についての、まとめページです!
“歯垢をしっかり取るための歯間ブラシの使い方大全”の目次
1. 歯間ブラシとは? まずは知りたい基礎知識
1-1 歯ブラシと歯間ブラシを合わせて使うことで、80%以上の歯垢を除去できる
1-2 歯間ブラシを使用することがオススメの人
1-3 歯間ブラシの種類は大きく分けて「I型」、「L型」の2種類がある
2. 歯垢(プラーク)をがっつり絡め取るための歯間ブラシの使い方のコツ
2-1 歯間ブラシの動かし方のイメージ
2-2 次の歯間部へ移るたびに、歯間ブラシを水ですすぐと良い
2-3 歯垢の取り残しが無いように、「右から順番に磨く」or「左から順番に磨く」と心掛けるのが吉
2-4 歯間ブラシを使う効果的なタイミングは”食後30分”
3. 歯間ブラシを交換するタイミングは、使用から1週間が目安
3-1 見た目で分かる歯間ブラシの取り換え目安
3-2 歯間ブラシの保管方法 ~水を切って、歯ブラシ同様に縦置き~
4. 歯間ブラシの使い方についてよくある疑問3つ
4-1 歯間ブラシが歯間に入らない場合は、どうすればいいですか?
4-2 奥歯に歯間ブラシが入れづらいのですが、どうしたらいいですか?
4-3 歯間ブラシを使用していると、歯茎から出血しました! これって大丈夫なのですか?
5. オカムラが取り扱っているのは、L型歯間ブラシの「Farbe」
6. 歯周ポケットの奥の歯垢まで取れる、デンタルフロスの併用もオススメ
7. 歯垢をスッキリ除去するためには、歯間ブラシのサイズ選び・使用のタイミング・動かし方が重要
歯間ブラシとは? まずは知りたい基礎知識
歯間ブラシは、インターデンタルブラシとも呼ばれていて、歯ブラシ・デンタルフロス(フロスピック)に次いで人気のオーラルケアアイテムの1つです。
歯間ブラシを習慣的に使う人もいれば、歯に挟まった食べ物が取れないときに、つまようじの代わりに使用する人もいらっしゃいます。
でももちろん、オススメなのは習慣的に使うことです。
◆歯ブラシと歯間ブラシを合わせて使うことで、80%以上の歯垢を除去できる
歯間ブラシのブラシは、歯ブラシよりも柔らかく、歯ブラシでは届かない部分の歯垢を取ることに適しています。
オーラルケアにあたり歯ブラシだけを使用した場合、歯垢の除去率は約60%と言われていますが、歯ブラシと合わせて歯間ブラシを使用した場合、歯垢の除去率は80%以上まで上がると言われています。
◆歯間ブラシを使用することがオススメの人
- 歯間が広めの人 (ところどころ歯が抜けている、というケースでも使いやすい)
- 歯間の歯垢をしっかり取りたいが、デンタルフロスに慣れていない人
◆歯間ブラシの種類は大きく分けて「I型」、「L型」の2種類がある
歯間ブラシには、大きく分けると2種類の形があります。それは、「L型の歯間ブラシ」と「I型の歯間ブラシ」です。
L型の歯間ブラシとI型の歯間ブラシは、それぞれ磨きやすい場所がちがいます。
~前歯に使いやすいのは「I型の歯間ブラシ」~
持ち手からブラシの先まで、真っすぐになっているのがI型の歯間ブラシです。
I型の歯間ブラシは、前歯の歯垢を取りやすいです。
しかし奥歯に使おうとすると、口の端に歯間ブラシの持ち手がひっかかり、使いにくいことが難点です。
~奥歯に使いやすいのは「L型の歯間ブラシ」~
I型歯間ブラシの難点を克服して開発されたのが、L型の歯間ブラシです。(後述するオカムラの歯間ブラシも、このL型歯間ブラシに該当します。)
持ち手がブラシに対し下向きに付いているので、奥歯の歯間に入れる際にも、口の端にひっかかりません。
ちなみに、”I型歯間ブラシの先を折り曲げて、L型にもできる便利な歯間ブラシ”も販売されているのですが、ブラシ部分を曲げたり伸ばしたりするため、耐久性はあまりよくありません。
歯垢(プラーク)をがっつり絡め取るための歯間ブラシの使い方のコツ
「正しい使い方で、しっかりとしたオーラルケアを行いたい!」と思う目的の多くは、歯垢をしっかり除去し、虫歯や歯周病などを防ぐことにあるでしょう。
“歯ブラシと歯間ブラシを合わせて使うことで、約80%の歯垢を除去することが出来る”と先述しましたが、そのためには、正しく歯間ブラシを使う、あるいは動かすことがポイントです。
◆歯間ブラシの動かし方のイメージ
- 歯間にブラシを差し入れる
- 小さく、ブラシを2~3回上下させる
- 1度、ブラシをぐりっとひねる
- まっすぐ、ブラシを歯間から引き抜く
ちょっとしたポイントであるのは、③の「1度、歯間ブラシをぐりっとひねる」というところです。
歯間ブラシの毛は、らせん状になっていますので、引き抜く前に1度ぐりっと回すことで、歯垢を絡め取りやすくなります。
◆次の歯間部へ移るたびに、歯間ブラシを水ですすぐと良い
少し面倒かもしれませんが、歯間から歯間へ移るたびに、1回歯間ブラシをサッと水ですすいで、除去した歯垢をリセットする方が良いです。
1つ前の歯間部の歯垢が、次の歯間部へ移ってしまっては元も子もありませんが、ちゃんと1回1回洗えば、高い歯垢除去率を維持することが出来ます。
◆歯垢の取り残しが無いように、「右から順番に磨く」or「左から順番に磨く」と心掛けるのが吉
やはり、歯間ブラシは奥歯よりも前歯の方が使いやすいですから、”まずは前歯の歯間から”歯間ブラシを使ってしまう人も多いと思います。
もちろんそれも間違いではないのですが、”前の方を磨いた後に奥の方を磨く”という漠然とした順番でオーラルケアを行うと、どの歯間を磨いたか明確に分からなくなり、磨き忘れが出てしまう可能性もゼロではありません。
しかし、「右の奥歯から順番に、左の奥歯まで磨く」あるいは「左の奥歯から順番に、右の奥歯まで磨く」というように、一方通行の様な順番を決めて行うと、磨き忘れが出てしまう可能性はほぼ無くなります。
◆歯間ブラシを使う効果的なタイミングは”食後30分”
歯間ブラシを使う、効果的なタイミングは”食後から30分”です。
食後すぐは、だ液等の影響で歯の表面のエナメル質が柔らかくなっています。
エナメル質が柔らかくなっている状態の時に歯間ブラシを使ってしまうと、エナメル質が傷ついてしまい、そのわずかな傷には細菌が接着しやすくなってしまいます。
これは歯ブラシの使用についても同じことが言えますので、歯ブラシも歯間ブラシも、”磨く”行為があるものは、食後から少し時間を開けて行うのが良いでしょう。
歯間ブラシを交換するタイミングは、使用から”1週間”
歯間ブラシは、フロスピック等とは違い、基本的に使い捨てではありません。
ちゃんと水で洗って適切に保管していることを前提にすると、歯間ブラシはだいたい1週間もちます。
1週間以上使用していると、どんどん歯垢の除去率が落ちてきます。
また、ブラシのワイヤーに塗られたコーティングも剥がれおちてくるため、金属アレルギーの人に悪影響(腫れなど)が出てしまう可能性があります。
あまり粘って長く使用せずに、こまめに交換するのが理想です。
◆見た目で分かる歯間ブラシの取り換え目安
- 歯間ブラシの毛量にばらつきが出ている
- らせんの形が崩れている
◆歯間ブラシの保管方法 ~水を切って、歯ブラシ同様に縦置き~
まず、水を多量に含んだまま歯間ブラシを放置してしまうと、細菌が繁殖してしまう原因になり、衛生上良くありません。
ですから使用後は、歯間ブラシを軽く振って、水切りをしておきましょう。
1番良くないのは、水分を大量に含んだままキャップを閉めてしまうことです。
自宅で使用する歯間ブラシを外出先でも使用する人は、歯間ブラシのキャップを閉めた状態でポーチに入れるかと思いますが、この際水切りが出来ているかどうか確認してから、キャップを閉めてくださいね。
今のところ専用のスタンドは流通していませんが、細菌の繁殖を抑えるため、歯間ブラシも歯ブラシと同様に縦置きで保管しておくことをオススメします。
歯間ブラシの使い方についてよくある疑問3つ
ここでは、歯間ブラシの使い方について、よくある疑問を3つご紹介します。
Q1. 歯間ブラシが歯間に入らない場合は、どうすればいいですか?
まず、入りにくい歯間ブラシを無理やり入れると、歯茎が傷ついてしまうのでやめてください!
強引に歯間ブラシを入れるのではなく、自分の歯間に合ったサイズの歯間ブラシを見つけることが大切です。
ちなみに、現在国内で広く流通している歯間ブラシのサイズは、細い順に「SSS」「SS」「S」「M」「L」と5段階あります。
(実は、オカムラの取り扱っている歯間ブラシはSSSよりも狭い4Sなのです! 後で詳しく説明します)
「SSSの歯間ブラシでも歯間に入れにくいな……」と感じたら、より細いデンタルフロスやフロスピックに替えた方が良いでしょう。
Q2. 奥歯に歯間ブラシが入れづらいのですが、どうしたらいいですか?
これはデンタルフロスの使用時にも言えることなのですが、「奥歯まで歯間ブラシが届かない!」という場合は、口の開け方を工夫してみてください。
歯間ブラシを使うとき、口をめいいっぱい開いていませんか? 実は口を開きすぎると、頬の肉が口の内側に寄ってしまうため、かえって歯間ブラシを動かしづらくなってしまうのです。
ですので、奥歯に歯間ブラシを使う際は、少しだけ口を開く(指をくわえるくらいのイメージ)ことを意識しましょう。
また歯間ブラシは、それぞれのメーカーによって持ち手の長さが違います。
といっても、製作コストの兼ね合いで極端な違いがあるわけではないのですが、それでも”出来るだけ持ち手が長い歯間ブラシを選ぶ”と、奥歯の歯間にも届きやすいでしょう。
Q3. 歯間ブラシを使用していると、歯茎から出血しました! これって大丈夫なのですか?
歯間ブラシを使用している時の出血の原因は、2つのパターンが考えられます。
1つは、もともとの歯茎の状態が悪い場合に、中に溜まっていた”悪い血”がわずかな刺激により排出されるパターンです。(デンタルフロスを使用して間もない時期の出血も、このパターンが多いです。)
もう1つが、歯茎が傷ついてしまって、出血するパターンです。これは、極端な話”ケガ”をしているということです。
狭い歯間部にサイズの合わない歯間ブラシを無理やり入れた場合に、歯茎が傷ついて出血する場合が多いです。
歯茎に出来た傷は、炎症を起こして一時的に腫れや痛みを伴う場合もありますので、炎症がおさまるまで、無理に使用を続けるのは避けておいた方が良いでしょう。
L型歯間ブラシの「Farbe」はSSSより細い4Sサイズ
ちなみにオカムラには、L型の歯間ブラシのお取り扱いがあります。
オカムラの歯間ブラシ、「Farbe」です。
先述しましたが、Farbeという歯間ブラシは、現在国内で広く普及しているSSSサイズよりも、さらに細い4Sサイズです。
歯と歯の間が比較的詰まっている若い方にもお使いいただけるよう、細めのサイズでお作りしました。
ちなみに「Farbe」シリーズはフロスピックのお取り扱いもございます。気になる方は、下記記事をご参照ください。
歯周ポケットの奥の歯垢まで取れる、デンタルフロスの併用もオススメ
とても歯並びが良い方の場合は、「どうしても歯間にブラシが入らない」という場合もあり得ます。
また、歯周ポケット(歯と歯茎の間の、窪んでいる部分)はとても狭いので、歯間ブラシでは、奥まで入り込んだ歯垢をキレイに取りきることができないでしょう。
そこでオススメなのは歯ブラシや歯間ブラシと、デンタルフロスを併用することです。
デンタルフロスについては、下記記事でも詳しくご紹介しています。
歯垢をスッキリ除去するためには、歯間ブラシのサイズ選び・使用のタイミング・動かし方が重要
これまでの内容をざっくりまとめますと、歯間ブラシの使い方や選び方において、
- 歯間ブラシのサイズ選び
- 歯間ブラシを使用するタイミング
- 歯間ブラシの動かし方
以上の3点が、効果的に歯垢を除去するためのポイントとなります。
虫歯や歯周病のリスクを減らすために、歯間ブラシを正しく使いましょう。
虫歯や歯周病のリスクを減らすための歯間ブラシのことならオカムラまで!