2017/04/07
デンタルフロスには、大きく分けて「糸型(巻き型)のデンタルフロス」、「F型デンタルフロス」、「Y型デンタルフロス」の3種類があります。
当然、デンタルフロスの種類によって、使い方やおすすめユーザーも違います。
今回の記事では糸型・F型・Y型、それぞれのデンタルフロスの使い方や特徴について、簡単にまとめました。
糸型のデンタルフロスの使い方のポイント
まずご紹介するのは、デンタルフロスの中では最も歯垢の除去率に優れた、糸型のデンタルフロスの使い方です。
糸型のデンタルフロスは、ケースから約50cm引っ張り出して、カットします。
ただ、実際に50cmを測ってカットするのはとても面倒だと思います。
そんな時は、自分の肩幅に合わせてデンタルフロスをカットすると、ちょうど良い長さで切ることができるのでオススメです。
カットしたデンタルフロスは両中指で巻き、親指や人差し指で糸のテンション(張り具合)を調節し、1つ1つの歯間部を磨いていきます。
糸型のデンタルフロスで、歯周ポケットの歯垢をキレイに除去するためには、歯茎より1mm下くらいまで、デンタルフロスを埋めるようなイメージでフロッシングすることが有効です。
糸型デンタルフロスの詳しい使い方については、下記の記事もご参照ください。
→ 老舗メーカー直伝!糸型デンタルフロスの効果的な使い方とは
◆糸型デンタルフロスはオーラルケアをこだわりたい方にオススメ
これは糸型デンタルフロスのメリットの1つでもあるのですが、糸型デンタルフロスは、どんな歯並びの方でも、オールマイティーに使えるオーラルケアアイテムです。
というのも、後で紹介するF型・Y型のデンタルフロス(フロスピック)とは違い、フロスを引っ張ったり緩めたりすることで、わずかに細さをコントロールすることができます。
そのため、他の種類のデンタルフロスではスムーズにフロッシングを行えない歯間部でも、糸型のデンタルフロスなら楽に通すことができます。
糸型デンタルフロスの中にも様々な種類がある(PTFEフロス、スポンジフロスなど)ので、1人1人のユーザーに合ったオーラルケアを行う事ができるのです。
◆糸型デンタルフロスのメリット
- どんな歯並びでもオールマイティーに使える
- コストパフォーマンスがいい(1000円前後の50m入り糸型デンタルフロスで、1ヵ月半~3ヵ月使える)
◆糸型デンタルフロスのデメリット
- 慣れていない人、お年寄り、子どもには少し使いづらい
F型デンタルフロス(フロスピック)の使い方のポイント
後で紹介するY型のデンタルフロスも同様ですが、「糸型のデンタルフロスがうまく使えない!」「めんどくさい!」という方のために開発され、普及していったのがF型のデンタルフロス(フロスピック)です。
実は、国内では糸型のデンタルフロスよりも先に、F型のデンタルフロスが認知されていきました。
使い方は、言うまでもないほどとっても簡単です。
フロスが縦向きになるようにハンドルを持ち、歯間部に差し込んでいくだけです。
縦向きにフロスが入っているので、前方の歯をフロッシングすることに適しています。
フロスピックに使われているフロスの素材の多くがナイロンで、細い部類ではあるのですが、それでも糸型デンタルフロスのようにフロスの張り具合の微調整を行えないので、歯周ポケットには使いづらいです。
力任せにF型デンタルフロスを差し込んでしまうと、歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
F型のデンタルフロスの詳細につきましては、下記のページもご参照ください。
◆F型デンタルフロスは糸型デンタルフロスが苦手な方にオススメ
先述しましたが、「糸型のデンタルフロスを指に巻いて使うのは面倒くさい」、あるいは「細かく手を動かすことができない」という方に、F型のデンタルフロスの使用がおすすめできます。
◆F型デンタルフロスのメリット
- 糸型デンタルフロスよりも使い方が簡単
- 1本1本のF型デンタルフロスの大きさがコンパクト
◆F型デンタルフロスのデメリット
- 形状の問題で、奥歯のフロッシングがしづらい(ほっぺが邪魔)
- 糸型デンタルフロスと比べると、歯周ポケットの歯垢の除去率に劣る
- 銀歯などの詰め物を引っかけてしまいやすい
Y型デンタルフロスの使い方のポイント
「F型デンタルフロスのデメリット」の項目で、”形状の問題で、奥歯のフロッシングがしづらい”と記載しましたが、それを改善するために生まれたのがY型のデンタルフロスです。
Y型のデンタルフロスは、ハンドルに対してフロスが横向きについていますので、奥の方の歯を磨くことに特化したフロスピックだと言えます。
Y型デンタルフロスで前の方の歯を磨くときは、歯ブラシのようにハンドルを横向きに持って、フロッシングすると良いでしょう。
Y型のデンタルフロスの詳細につきましては、下記のページをご参照ください。
◆Y型デンタルフロスの奥歯の虫歯対策にオススメ
F型のデンタルフロスでは、奥歯のフロッシングに不十分さを感じている人(虫歯になるのは奥歯ばかり! という人など)は、Y型のデンタルフロスの使用がオススメです。
しかし、より使いやすさを求めるなら、F型のデンタルフロスとY型のデンタルフロスを2つ共用意し、使い分けるのもアリかと思います。
◆Y型デンタルフロスのメリット
- 糸型のデンタルフロス、F型デンタルフロスと比べて、奥歯のフロッシングが簡単
◆Y型デンタルフロスのデメリット
- 値段が高い(メーカーによるが、F型デンタルフロスの2~3倍)
- 糸型デンタルフロスと比べると、歯周ポケットの歯垢の除去率に劣る(F型デンタルフロスと同じ)
- 銀歯などの詰め物を引っかけてしまいやすい(F型デンタルフロスと同じ)
糸型デンタルフロス、F型デンタルフロス、Y型デンタルフロスの中から、自分にぴったりのデンタルフロスを見つけて、オーラルケアを行いましょう!